午前中の人事院前要求行動では、主催者あいさつで公務労組連絡会の桜井眞吾議長は、はじめに、ロシアのウクライナ侵攻に強く抗議し、即時撤退を求めました。その上で、「史上最高の軍事予算ではなく、コロナ対策、国民のいのち・くらし・営業を支える公務・公共の拡充への予算が必要。今年の人勧にむけて春闘に全力をあげよう」と呼びかけました。
秋山正臣事務局長の情勢報告では、2月18日に政府・人事院に要求書を提出したことが報告され、「すべての職場から、要求を積み上げ、大幅賃上げ、退職手当の改善、諸要求の前進をめざそう」と、22春闘勝利へいっそうの奮闘を強く訴えました。
決意表明で自治労連の長坂圭造副委員長は、「コロナ禍のもとで保健所は過労死ラインを超えて働き続けている。そのなかで、2年連続の一時金引き下げは許されない。職場の4割におよぶ会計年度任用職員の賃金処遇改善を求める」と訴えました。
全教の井上一洋中央執行委員は、「『教育に穴があく』という教員不足問題が深刻化している。長時間過密労働で、学生の『教職ばなれ』がおきている。公務員としての誇りをもって働きつづけたい」と職場の状況を報告しました。
国公労連の笹ヶ瀬亮司中央執行委員は、「国家公務員の初任給は、未だに最低賃金すれすれで、民間水準を大幅に下回っている。非常勤職員の処遇改善も急務だ。最低賃金の改善へ『社会的な賃金闘争』に奮闘する」と決意をのべました。
特殊法人労連の岡村稔事務局長のリードで、人事院に向かってシュプレヒコールを繰り返し、参加者は中央総決起集会へとむかいました。
12時すぎから日比谷野外音楽堂で「大幅賃上げ・底上げ、全国一律最賃実現!憲法いかし、いのち・くらし・雇用・生業まもれ! 22春闘勝利! 3・2中央総決起行動」が開かれました。
主催者あいさつで国民春闘共闘の小畑雅子代表幹事・全労連議長は「ロシアのウクライナへの侵略に抗議する。国連憲章に違反しており即時撤退を求める」とのべ、「22春闘では、とりわけ、コロナ禍で奮闘するケア労働者の賃上げをめざしてきた。最低賃金1,500円の実現へ、地域、職場から賃上げの声をあげよう」と呼びかけました。
全労協の渡邊洋議長から、連帯のあいさつがのべられ、国会情勢報告を日本共産党の志位和夫委員長・衆議院議員が行い、オンラインをふくめた全国からの参加者を激励しました。
国民春闘共闘の黒沢幸一事務局長(全労連事務局長)は、「22春闘は物価の上昇とウクライナ情勢で大変厳しい春闘となっている。だからこそ大幅賃上げで潮目を変えよう。賃上げと、ウクライナ侵略をやめさせるたたかいで奮闘しよう」と行動提起しました。
各単産からの決意表明で自治労連の小泉治中央執行は、「保健所の保健師全員が長時間労働、月300時間にせまる時間外労働など深刻な実態が、調査から明らかになった。公務労働者が健康で安心して働ける職場を実現することは、住民サービスを向上させ住民のいのちと健康、くらしを支えることに直結する」と力強く訴えました。
そのほか、全労連・全国一般、全印総連、東京春闘共闘の代表が、コロナ禍における職場実態を報告しつつ、たたかう決意をのべました。最後に国民春闘共闘の砂山太一代表幹事・全農協労連委員長の閉会のあいさつと団結ガンバローで集会を締めくくり、会場に集まった参加者は、国会請願デモに出発しました。