No. 849
   2012年10月12日
「賃下げ法」を廃止し、退職手当削減は撤回しろ

= 秋季年末闘争「10・12中央行 動」に全国から350人が参加 =

 全労連公務部会・公務労組連絡会は10月12日、「賃 下げ法」廃止、退職手当削減反対、ベテラン職員の昇格・昇給抑制反対、地方での賃金確定闘争勝利、公務・公共サービス拡充、労働基本権回復などの課題をか かげて、秋季年末闘争の中央行動にとりくみました。
 中央行動では、総務省前の要求行動、霞が関官庁街デモなどを展開、全国から 350人が参加し、情勢を確認するとともに、たたかいの強化にむけて決意を固め合いました。

ひろが る仲間たちの怒りにねざして、秋のたたかいを奮闘しよう

 昼休みの 時間帯にとりくんだ総務省前要求行動では、九後健治事務局次長の司会進行のもと、主催者あいさつにたった公務部会の野村幸裕代表委員は、「公務員の高齢期 雇用にかかわって「再任用の義務化といいながら、過員が生じれば再任用しなくてもよいとするもので不当だ。安定した公務・公共サービスの提供の観点からも 認められない。賃下げや退職手当削減で職場では怒りがひろがるなか、いっそう奮闘しよう」とのべ、国民の間に共感をひろげ、秋年闘争に全力をあげることを 呼びかけました。
 連帯あいさつにかけつけたJMIUの三木陵一書記長は、はじめに日本IBMでの有無を言わさぬリストラ指名解雇の 嵐が吹き荒れていることを報告、「どこの企業にも前例のないやり方を強行してきた日本IBMは、『リストラの毒味役』と呼ばれるが、政府は今、公務職場を 『リストラの毒味役』にしようとしている。公務と民間の垣根はない。官民で本気になって攻撃を跳ね返そう」とのべて、ともにたたかう決意を表明しました。
  秋年闘争をめぐる情勢報告と行動提起を公務部会の黒田健司事務局長が報告し、臨時国会の開会時期は予想できないが、退職手当削減に反対する国会請願署名に 全力をあげることや、地方での賃金確定闘争を強化して、「賃下げの悪循環」を許さないたたかいを訴えました。

 官庁 街のデモ行進で切実な要求の実現を力強く訴える

 3単産からの決意 表明では、「政府の何の道理のかけらもない攻撃に怒りを感じる。国民の期待に応えたいと、身を削って日夜業務に励んでいるが、その気持ちを見下しているの ではないか。厳しい情勢のときこそ労働組合の出番だ」(国公労連全労働・並川中央執行委員)、「本日、東京都の人事委員会勧告が出される。10日に特別区 の勧告が出た。地方公務員の退職手当削減に反対してたたかいを強化する必要がある。賃金引き上げ、社会保障の改悪ストップ、消費税増税阻止へ、みんなの力 で展望を開こう」(東京自治労連・田川英信副委員長)、「学校現場では、子どもたちの成長に根ざして日夜奮闘している。退職手当の400万円引下げ、55 歳での昇給ストップとやる気をなくさせる改悪を次々に行なっている。ベテラン層だけの問題ではなく、全体にかけられている攻撃としてたたかう。攻撃の大元 にある政治を変えていこう」(和歌山県教組・武田正利書記長)と呼びかけました。
 最後に総務省へむけて自治労連の久保貴裕中央執行 委員のコールでシュプレヒコールをぶつけました。
 参加者は、日比谷公園から霞が関官庁街デモに出発し、農水省前、財務省前、虎ノ門 交叉点、経産省前を通って、シュプレヒコールで公務員賃金の引下げや大幅な退職手当の削減に反対し、公務・公共サービスの拡充を訴えました。
  中央行動には、東京をはじめ首都圏の職場とともに、北海道、宮城、福島、長野、京都、大阪、長崎など各地からも駆けつけ、引き続く秋季年末闘争におけるた たかいの前進をめざして、とりわけ、この秋の最大の行動として11月に予定されている「11・15中央行動」の成功にむけた決意を固め合いました。

以 上