No. 822
    2012年2月28日
賃下げ法案!最後まで奮闘!国会前座り込み

= 参議院も2時間30分の審議で法 案の採決強行へ =

 「公務員給与臨時特例法案」(賃下げ法案)は、23日 の衆議院総務委員会で採決が強行され、直後の本会議で可決し、参議院へと送付されました。

  全労連公務部会は28日、憲法違反の「賃下げ法案」の暴挙を許さないため、参議院に移った法案の審議を監視するとともに、最後まで力を緩めることなく国会 前の座り込み行動でたたかい抜き、全国から260人が参加しました。

地方に も波及する賃下げ法案は断じて許さない!

 10時からはじまっ た参議院議員会館前での座り込み行動では、北村代表委員は、主催者あいさつで、「1年間にわたるたたかいになった。労使交渉はおろか、議員立法提出は脱法 行為であり、大阪の橋下市長の暴挙と同じだ」と切り込み、経済を冷え込ませる悪法の廃案に向けて最後までたたかうことを呼びかけました。
  全国税の田山書記長、大阪自治労連の佐野書記次長、都障教組の山口書記長から決意表明をうけ、民間労組から全国一般・東京都(みやこ)観光汽船の大塚さん が大きな組合旗を持って連帯に駆けつけ、「2009年の民主党のマニフェストを再度確認してみると、公約は2枚舌を使っている」と語りました。
  参加者は総務委員会が終了する昼過ぎまで座り込み行動を続けました。全教は全国から上京した仲間が次々にマイクを握り、賃下げにたいする不当性の訴えが続 きました。
 12時30分からの昼休み要求行動では、公務部会の野村代表委員は、「法治国家であるのに議員立法という形をとり、春闘 に圧力をかけるようなものだ。国民要求に対置し、露払いとしての公務員賃金を下げることに対して、自らがなぜ政権についたのか説明できないのなら国民信を 問えの声をあげよう」と呼びかけました。
 続いて5人から怒りの決意表明が続きました。全通信本省支部の菊池支部長は、「超過勤務も 支給なしで中央・地方で一生懸命働いている。我慢も限界にきている。いい加減にしてほしい。職場の志気が下がる。労働の対価としての賃金を求める」、全教 の今谷書記長は「1年間のたたかいを振り返って、法案の本質を追求し宣伝行動などで世論が広がった。追い込まれているのは野田政権だ。地方に波及する賃下 げ法案を許さず公務・公共業務の拡充でいのち暮らしを守るため、春闘行動を積みあげながら全力をあげる」、自治労連の山口毅副委員長は「7・8%の削減で 住宅ローンの返済に困窮し、景気はさらに冷え込み600万人に影響する。富山市長との懇談で、富山の地域経済を冷え込ませる職員の賃金カットはしないと市 長は名言している。被災地の生活再建にむけても最後まであきらめない」、大教組家串副委員長は「大阪では野田内閣の先取りで4年前削減を断行し3年限定が 3年延長された。大阪市民への攻撃である。教育・職員基本条例も、改めて大きなたたかいにむけて全力をあげる決意だ」、東京国公の原田議長(全農林東京委 員長)は、「連合加盟だが、たまらず昼休み行動にかけつけた。霞が関で働く仲間たちから抗議の組合からの脱退が相次いでいる。与党を支えるという労働組合 は断じて許さない。」とそれぞれ最後まで奮闘する力強い決意が続きました。
 また、春闘をたたかっている建交労の藤好委員長からは連 帯の挨拶が述べられました。
 委員会傍聴に参加した九後事務局次長から、「聞いていると腹が立つ」と委員会の雰囲気を伝えました。日 本共産党の山下よしき参議院議員から、共産・社民で賃下げ法案に反対したが、人勧無視、一方的に削減を押しつけ二重三重に憲法違反の賃下げ法案が可決され たことに対して満身の怒りを込めた報告がありました。
 委員会では山下議員の質問に対して宮垣忠国公労連委員長(代表委員)が参考人 として出席しました。

労働者の賃上げ、労働基本権の回復にむけて全力をあげよう!

 最後に黒田事務局長が情勢 報告とこれからの行動提起をおこない、4度の国会におけるたたかいとなり、13回に及ぶ座り込み行動に述べ2,000以上が参加したことを報告し、29日 の本会議に向けて抗議行動にとりくむとともに、3・8中央行動、3・15全国統一行動などひとつひとつをやりあげて、引き続くたたかいに結集し、労働者の 賃上げ、労働基本権の回復に向けて全力をあげることを呼びかけました。
 自治労連の武下書記の力強いシュプレヒコールを国会にぶつ け、宮垣代表委員の団結ガンバロウで終結しました。

以上