会場あふれる参加者の熱気で夏のたたかいを交流
〜 日比谷野外音楽堂の総決起集会で決意固め合う 〜
12時15分から、日比谷野外音楽堂で「不況打開!最賃引き上げ、公務員賃金改善、総選挙で国民本位の政治に変えよう7・23決起集
会」を開催しました。ギラギラと照りつける日ざしのなか、官・民さまざまな組合旗が林立し、夏季闘争勝利へ決意を固める集会となりました。
主催者あいさつした大黒全労連議長は、「8月30日の総選挙で、自公政治退場の国民の声を示そう。賃上げ、雇用確保、最賃引き上げで不況打開をめざし、
賃金切り下げの悪循環を断ち切ろう」と呼びかけました。
全労連公務部会・国民大運動実行委員会の黒田事務局長が夏季闘争をめぐって情勢報告し、「くらしと営業の改善をめざし、労働者・中小企業経営者・農民な
ど景気回復につなげる賃上げを大義ある要求に。最低賃金引き上げと公務員賃金改善のたたかいを一体に、国民本位の予算確立を求め、来るべき総選挙で政治の
転換をはかろう」と訴えました。
続いて、官民の労働組合・民主団体の代表が発言し、たたかいを交流しました。最初に自治労連野村幸裕書記長が、「公務員の夏季一時金削減は地域経済や民
間への影響を及ぼした。官共同のたたかいで、総務省などの一律削減攻撃と正面からたたかい前進してきた」と報告し、たたかえば道は切り開かれると展望を示
しました。
国公労連阿部春枝副委員長は、四つ葉のクローバーに賃金・労働条件改善を書き込んだタペストリーをもった仲間とともに登壇し、「エコポイントやエコカー
減税など買わなければ恩恵は受けない。最賃改善や非常勤職員の均等待遇実現を実現させよう」と訴えました。
全教の本田久美子副委員長は、「貧困と格差の拡大が子どもたちの学ぶ権利を脅かしている。教育の無償化・30人学級実現、教育予算拡充は国民的課題だ」
と訴えました。
宮城県国公の菊池副議長は仲間とともに登壇し、「東北から大型観光バスで本日の行動に参加した。宮城の最賃653円をもとにした生活体験により、賃金引き
上げは今すぐ実現させなければならない課題だと実感した」と訴え、人勧にむけた地方のとりくみを紹介しました。
全生連の生存権裁判をたたかう横井さんは、「自公政治が国民生活を苦しめてきた根源だ。今の政治は70年前の産業界の意のままに動く政治状況に似てい
る。老人をはじめ、国民生活を守るために総選挙で審判を下そう」と力強く発言しました。
最後に非正規切りとたたかうナノテック・いすゞ自動車・日産自動車などの仲間ととも登壇したJMIU三木書記長は、京都・茨城・群馬など派遣先へ正規職
員化・直雇用をもとめた裁判闘争を紹介し、「労働法制改悪と真正面からたたかい、最後の一人が勝利するまでたたかう」と訴えました。
最後に、閉会のあいさつに立った全商連の国分稔会長は、「構造改革と手を切り、消費税増税・憲法改悪を許さず21世紀最大の政治戦に勝ちぬこう」との
べ、全体で団結ガンバローを三唱して閉会しました。
最
賃・人勧一体で生活改善を勝ち取ろう
人事院・厚労省前要求行動は、最低賃金大幅引き上げ、公務員賃金の改善を求めて行われ
ました。通りをはさんであふれ返る参加者の熱気が、人事院と厚労省にむかって吹き上げました。
全労連井筒常幹の司会ですすめられた行動は、主催者を代表して小田川全労連事務局長が「構造改革の破綻のもとで、内需は冷え込み大金持ちを除いたすべて
の人に貧困の大波が押し寄せている。政治を大企業奉仕の方向にするのか、貧困と格差の解消の方向に変えさせるのかが国民に問われる選挙戦がスタートした」
と総選挙での決起を訴えました。情 勢報告に立った全労連伊藤常幹は、山場をむかえている最賃の目安審議の状況について「低賃金でアパートさえ借りられな
い労働者の実態を労働側の委員でさえわかっていない。全労連は意見書を出して、最後まで最賃の大幅引上げをめざしていく」としました。
決意表明では、生協労連・広島パート労組の榎木さんからの、生活保護水準での生活体験から「普通の暮らし、生活のため時給1000円以上は絶対必要」と
の訴えにつづき、全労連・全国一般京都の山形書記長と大阪自治労連の三木執行委員からも最賃引き上げの地域経済における重要性やフルタイムの非常勤職員が
生活保護申請を受理されるという官製ワーキングプアの実態が
月例給引き下げの02・03年以上に厳しい勧告も示唆
厳しく告発されました。国公労連の秋山書記次長からは、公務員の一時金が0.2月削減された上に、現在の人事院における検討状況が本俸
引き下げをにおわす状況にあることが報告され、「国家公務員の初任給水準は行二で最賃を下回るもの。最賃引上げとともに人勧引き上げをめざしてたたかう」
と決意がのべられました。これらの発言に連帯するすべての参加者による力強いシュプレヒコールが、人事院と厚労省を突き抜けるかのように響き渡りました。
こ
れだけは言いたい、リレートークで総務省に物申す
総務省は使用者責任を果たせ
14時からは財務省、総務省、国土交通省、農水省前行動を同時並行でおこない霞ヶ関を包囲しました。
総務省前の要求行動は、蟹沢全労連公務部会事務局次長の司会進行で始まりました。主催者あいさつと情勢報告を兼ねて、若井代表委員・公務労組連絡会副議
長は、「総務省の中間交渉では人勧を尊重すると昨年と同じフレーズを繰り返すのみ。総務省の使用者たる責任は何なのか?財界に追随する政府はいらない。総
選挙で構造改革にストップをかけ、貧困と格差をなくし、新しい政府のもと安心して暮らせる賃金・労働条件を勝ち取ろう。そのため公務労働者の総力をあげ
て、本日の行動の成功を力に全力をあげよう」と力強い挨拶と総選挙にむけた力強い決意を述べました。
続いて「総務省物申す、これだけは言いたい」職場・地域の要求アピールを各組織の代表が5人が次々と訴えました。
「来月早々には、切り下げの勧告が出されると云われている。内需を拡大し景気回復に逆行する。公務員制度改革で労働基本権をかえせ」(国公労連・全経済
廣澤書記長)、「教師は長時間、過密労働で心も体も疲労してしている。人にやさしくできない職場になっている。笑顔で子供たちと向き合いたい。子どもの未
来のため職員の数を増やすこと。総務省は私たちを見て聞いてください。」(全教・埼玉県教組の高田さん)、「国民の意思とかけ離れた郵政民営化を見直し、
国民本位の立場につべき。JPエクスプレスの、大量社員の雇い止めがおこる。総務省は認可するな。」(郵産労・山崎委員長)、「総務省の調査では非正規職
員が45万人というが、100万人はいるだろう。非正規の職員が職場を支えている。官製ワーキングプアをつくるな。住民の幸せなくして私たちの幸せはな
い」(広島自治労連・坪井委員長)、「総務省は地方公共団体に対しても今法律を変えなくでもできることをただちにやるべきだ」(建交労 赤羽目副委員長)
とそれぞれリレートークでつなぎました。最後に全教佐藤書記のシュプレヒコールで総務省前の要求行動を終えました。
財務省に物申す 国民本位の予
算へ切り替えよ
財務省前の要求行動では「財務省にもの申す!」と気勢を上げました。
はじめに主催者を代表して山口全労連公務部会代表委員・公務労組連絡会議長は、「第一に財界・大企業に手厚い予算から国民にやさしい切り替えること、第
二に賃金引き下げなどをやめ引き上げになる予算に転換すること、第三に貧困と格差からこどもを守る予算を確立を求める」とあいさつしました。
次に各団体から要求がぶつけられました。「教育関係予算を増額し、教育費を無償化せよ」「国が委託する事業に対する賃金の積算を引き上げろ」「世界では
高額所得者への課税強化を図っている。現実を直視しろ」「社会保障費の抑制はやめろ」「いのちを削る事態から転換しろ」など各分野から切実な声が訴えられ
ました。
最後に国公・上野中執のリードでシュピレヒコールが行われ、総選挙で政策の転換を図ろうという仲間の思いが霞ヶ関に響き渡りました。
各省庁前行動から日比谷公園に再度集まった参加者は、銀座パレードに出発し、格差と貧困をなくせ!賃上げで不況を克服しよう!とシュプレヒコールをひび
かせながら、鍛冶橋駐車場までデモ行進しました。
この日は、午前中から全教、教組共闘、国民大運動による文部科学省前前要求行動や安心年金つくろう会の厚生労働省・社保庁要求行動も取り組まれており終
日にわたる行動が展開されました。
賃金改善署名2,382団体、
連判状79,594筆を人事院へ提出
中央行動では賃金改善を求める「職場連判状」「団体署名」を人事院に提出しました。提出行動には黒田事務局長と国公労連・自治労連・全教の代表が参加
し、「職場連判状」79,594筆と「団体署名」2,38団体分を人事院へ提出しました。
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