No.651
2008年3月5日
公務・民間が力をあわせ春闘勝利へ奮闘
= 3・5第2次中央行動に全国から3,500人が結集 =
 公務労組連絡会は5日、賃上げ交渉が重要局面をむかえる民間労組と共同して、08春闘の第2次中央行動にとりくみました。
 行動では、人事院・厚労省前と国土交通省前の2手にわかれた「霞が関総行動」をはじめ、総務省への要求行動、総決起集会、国会請願デモなどを展開、「なくせ貧困!」を合い言葉に、公務・民間あわせて3,500人の仲間が要求前進にむけて奮闘しました。

おなじみ林家木久扇師匠も労働者のたたかいを激励

 ときおり冷たい風が通り過ぎていくものの、すっきりと晴れ上がった青空から暖かい陽が差す好天に恵まれ、12時すぎから「霞が関総行動」がスタートしました。
 人事院・厚生労働省前には、公務労組連絡会と日本医労連・福祉保育労・全労連全国一般などの参加者約1,800人が集合し、自交総連や建交労など交運共闘の仲間1,700人は、国土交通省前での要求行動にとりくみました。
 白衣を着た看護師も大勢ならんだ人事院・厚生労働省前の要求行動では、国民春闘共闘を代表して坂内全労連議長があいさつし、春闘共闘としてのたたかう決意をのべつつ、全国から集まった仲間を激励しました。その後、「笑点」の大喜利でおなじみの林家木久扇師匠と木久蔵の親子2人が、高座ならぬ宣伝カーの上に登壇しました。
 多忙なスケジュールをぬって駆けつけた木久扇師匠は、「医師や看護師の人数はもっと増やすべき。みなさんの運動を応援します」と参加者をねぎらい、息子の木久蔵さんは、「春闘とかけて、3時のおやつととく。その心は、ケーキ(景気)を良くしてほしい」と謎かけを披露すると、参加者から盛んな拍手をあびました。
 その後、木久扇・木久蔵の親子は、国土交通省前に移動し、交運共闘の参加者を激励しました。2人の出番は短い時間でしたが、昼休みで外に出てきた官庁街やオフィス街の人たちにも、春闘勝利を大いにアピールしました。
 また、交運共闘からは、建交労の赤羽書記長が連帯あいさつし、「規制緩和万能の『構造改革』が格差社会をもたらした。国鉄採用差別闘争では、裁判所がJRを断罪し、社会保険庁の選別採用を許さないたたかいにもいかせる判決を勝ち取った」とのべ、ともに団結してたたかう決意が示されました。
 公務・民間の各単産を代表する4人の決意表明では、「雪が降れば陸の孤島となる北海道では、ヘリコプターよりも地域に密着した病院こそ必要。自治体病院の存続、医師・看護師の増員を求めてたたかう」(日本医労連・臼井ちひろさん)、「午前中に総務省に対して、臨時・非常勤職員の労働条件改善を要請した。人事院は、非常勤職員の労働条件を抜本的に改善せよ」(自治労連本部・川西玲子副委員長)、「灯油の値段が大幅に上がっている。1年間に2千リットル使う北海道にとっては大きな負担増だ。人事院に対して、寒冷地手当の改善を求める」(国公労連・全法務・浅香北海道地本書記長)、「福祉労働者は、高齢者施設の増加で需要が高まっているが、賃金や労働条件などは悪いままだ。政府に対して、人材確保基本指針に沿った改善を要求してたたかう」(福祉保育労・岡秀子中執)など、各地の状況も交えてたたかう決意がのべられました。
 最後に、自治労連の藤田良子中執のリードで、人事院と厚生労働省の庁舎にむかってシュプレヒコールをぶつけました。

労働基本権を回復せよ、社会保険庁「解体・民営化」許すな!

 行革推進事務局前要求行動では、公務員の労働基本権の回復を強く訴える福田副議長の主催者あいさつにつづき、映演労連の梯(かけはし)書記長から、行革事務局との交渉経験もまじえながら、公務・公共サービスの拡充をめざすために連帯してたたかう決意もふくめたあいさつがありました。
 情勢報告に立った盛永幹事は、「国民に奉仕するための行政」を「財界・大企業に奉仕するための行政」に変質させてはならないとして、「公務員制度改革」、社保庁「解体・民営化」の2点について現状を解明した上で、今後のたたかいの課題を示しました。
 決意表明では、国公労連・全厚生の山本副委員長からは、「消えた年金」問題の解決と、確かな年金制度構築のためには、社保庁の解体には道理も大義もないこと、全教・埼教組の浅井委員長からは、政府の「行政改革」が学校・子ども・保護者を苦しめていること、地方財政いじめの「行革」路線が地域にさまざまな弊害をもたらしており、国の政治をただすとりくみに奮闘したいとの決意がのべられました。最後に、特殊法人労連の小林幹事から、独立行政法人の整理合理化計画の不当性と、国民・利用者の視点に立ったたたかいの構築、職場を砦に反撃を強めていく決意が力強くのべられました。

総務省は賃金・労働条件の改善にむけて使用者責任を果たせ

 昼からの2つの要求行動の参加者が合流し、総務省前は色とりどりの旗でぎっしりと埋まりました。主催者あいさつで米浦副議長は、「昨年は9年ぶりの年収増を勝ち取ったが、物価は上昇し、要求は切実さを増している。賃金改善は使用者たる国の責任であり、単に人事院勧告の尊重だけで許されるものではない」と公務労働者の賃上げを訴えました。
 激励に駆けつけた通信労組・武田書記長は、「NTTが1.3%の内部留保を取り崩すだけで3万5千円の賃上げは可能。13日はストライキでたたかう。26日に判決を迎えるリストラ裁判に勝利し、働くものが幸せになる流れをつくりだそう」と連帯あいさつしました。
 春闘をめぐる情勢報告に立った浅野賃金・労働条件専門委員長からは、引き続き大企業の業績が好調である反面、景気悪化の懸念から、民間での春闘交渉で激しい攻防が続いていることや、政府・人事院との交渉の現状などが報告され、政府が人勧尊重、人事院が民間準拠という従来回答にとどまっていること、非常勤職員問題でなんら誠意を持った姿勢を見せておらず、「最終回答へ、職場・地域からの運動で追い上げよう」と訴えました。
 決意表明では、「行政機関の中でも年収200万円以下のワーキングプアが増えている。正規職員の初任給は民間に比べて2万円低い。予算不足で不払い残業。こうした実態は許されない」(国公労連・全労働・濱田中執)、「国は地域手当や現業労働者の賃金の引き下げを押し付けてくるが、これでは職員の士気を下げるだけ。住民の幸せなくして自治体労働者の幸せはないという立場でたたかう」(自治労連愛知県本部・後藤執行委員)、「民営化によって回復したストライキ権をいかし、日本有数の民間企業となる郵政職場から格差をなくすたたかいを強める」(郵産労・能渡中執)と、力強い決意が次々にのべられました。
 最後に、高橋幹事のリードで総務省にシュプレヒコールをぶつけて行動を終えました。

08春闘勝利!格差と貧困解消へすべての労働者に賃上げを!

 14時すぎからは、社会文化会館ホールで公務労働者08春闘総決起集会を開催しました。
 木原幹事の司会進行のもと、主催者あいさつで大黒議長は「なくせ貧困、ストップ改憲を共通スローガンのもと『官製ワーキングプア』の改善や改憲策動を阻止し、国民生活ささえる先頭にたとう」と述べました。
 情勢報告で黒田事務局長は、賃金・労働条件の改善、民主的公務員制度の実現、公務・公共サービスの拡充をめぐって報告し、「政府・人事院との交渉では、切実な要求に対して消極的な態度だ。午前中の『官製ワーキングプア』告発集会では、公務職場の過酷なまでの生の声がたくさん出された。誠意ある最終回答を求めて、3月13日の統一行動など春闘を全力でたたかおう。『100万人署名』を強化しよう」と訴えました。
 3人の決意表明では、「構造改革路線の強行で押し寄せる塗炭の苦しみのなか、労働組合としての責任を感じる。政府の公務員制度『改革』は、権利侵害もはなはだしい。100万人署名を軸に、国民的な議論をおこそう」(国公労連・岡部書記長)、「医師・看護師不足が深刻になっている。大阪での地域医療を守ろうと医師・看護師ふやせの署名を一人で450筆集め、行動すれば展望は開けると実感した」(大阪自治労連医療部会・山本桃代さん)、「全教共済が募集した川柳で、“先生はメタボの上にメチャ多忙”と寄せられるほど教職員は長時間過密労働だ。午前中に文部科学省前で予算要求の独自行動にとりくんだ。もうすぐILOユネスコ調査団が来日する。労働基本権回復に向けてがんばる」(全教・新堰義昭副委員長)と、力強い発言がつづきました。
 最後に閉会あいさつで福田副議長は、「格差と貧困がなくなるよう、労働者の要求を最後までにぎってはなさずたたかおう」と締めくくり、会場を埋め尽くした参加者は、団結がんばろうを三唱して決意を固めました。
 集会後、社会文化会館から赤坂を通って国会前まで請願デモに出発しました。
以 上