No.599 2007年2月2日 |
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「キャラバン総行動」成功へ各地で準備すすむ | |
= 地方切り捨ての「構造改革」を許さない世論をひろげよう = | |
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地方組織が独自に日程や行動内容を計画し具体化へ公務・公共サービスの拡充を求めて、昨年、全労連「もうひとつの日本」闘争本部でとりくんだ全国縦断キャラバン行動では、多くの自治体首長との対話がひろがりました。自治体からは、「小泉『構造改革』は、街づくりの夢や希望まで奪っている」などと切実な声が寄せられました。また、昨秋の「網の目総行動」でも、自治体キャラバンが各県で旺盛にとりくまれ、全自治体の半分にあたる約900の自治体を訪問し、「構造改革」に反対する運動への共感をひろげてきました。こうしたなかで、安倍内閣は「構造改革」をさらに加速させようとし、一方では、夕張市が財政再建団体になるなど、地域切り捨ての弊害も表面化してきています。4月に一斉地方選挙、7月に参議院選挙をひかえた07春闘で、悪政の根を絶つために、庶民増税や労働法制の改悪をねらう安倍内閣を、地域から包囲していくことが求めれられています。 こうしたたたかいの柱として、公務労組連絡会は、07春闘で300万枚規模の「大量ビラ宣伝行動」とともに、「全県キャラバン総行動」を提起しました。「全県キャラバン総行動」は、2月中下旬を「行動ゾーン」に設定し、県公務労組連絡会や単産の県組織で独自に日程や行動内容など計画をつくり、運動を具体化していくこととなっています。 キャラバンのスタートにむけて、各県では、自治体要請や議会請願、宣伝や集会・デモなどの諸準備が着々とすすめられています。 夕張を出発して各地を5日間でめぐる北海道キャラバン北海道公務共闘では、5日間かけて北海道各地をめぐる「全道キャラバン行動」が計画されています。2月20日からはじまる「全道キャラバン」は、早朝の北海道庁前での「出発式」のあと、キャラバン隊は、いま全国から注目が集まる夕張市へとむかいます。夕張市では、市役所への要請行動とともに街頭宣伝などをとりくみ、財政再建にむけてがんばろうとしている自治体や住民のみなさんを激励する予定です。行動には、中央から駒場副議長(自治労連委員長)が駆けつけます。 全道キャラバンは、その後、江差町、北斗市、函館市、長万部町、登別市、室蘭市などの自治体を訪問し、要請や宣伝にとりくみ、24日には苫小牧市にゴールする計画です。北海道公務共闘では、雪深いもっとも「しばれる」時期だからこそ、北海道から全国に声をあげようと元気いっぱいで準備をすすめています。 県内の全自治体への訪問をめざしている地方組織は、数多くあります。神奈川、茨城、静岡、京都、滋賀、岡山、広島、山口、高知などでは、数日間かけて県内の自治体を訪問し、自治体への要請・懇談を準備しています。 一方、2月21日から23日に全労連が配置している「地域総行動」と共同して、地方労連とともに行動を計画しているところも多くあります。千葉県公務労組連絡会では、県内を18地域に分けて「地域総行動」として宣伝・要請行動を展開し、和歌山県公務員共闘は、春闘共闘と合同で21日からの3日間で全県縦断行動をとりくみます。また、愛知公務共闘は、2月12日の「トヨタ総行動」と連動してキャラバン行動を配置しています。 県公務共闘が未結成のところでは、複数の単産が協力して行動を計画したり、県労連と共同して自治体要請や宣伝などをとりくもうと相談がすすんでいます。 大型宣伝カーが18県を走破する「リレーキャラバン」「全県キャラバン総行動」では、中央単産と地方組織が一体で運動をすすめるために、中央単産の役員が各県に入り、地元の仲間とともに行動に参加します。さらに、今回は、北陸・中部コース(2月22〜27日)、甲信・北関東コース(2月22〜28日)、四国・中国コース(2月19日〜3月2日)の3コースに、「リレーキャラバン」を配置します。リレーキャラバンには、東京から3台の大型宣伝カーを送り込み、18の県を巡回していきます。 このように、各県での独自行動、中央役員の行動参加、そして、リレーキャラバンで全国的な運動をつくりだしていくのが、今回の「全県キャラバン総行動」の大きな特徴です。 小泉内閣の支持率が急落するなど政治の流れは、大きく変化しつつあります。そのなかで、国民に痛みを押しつける「構造改革」路線を一気にストップをかけるため、「全県キャラバン総行動」での各地での奮闘を呼びかけます。 |
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以 上 |