No.535
2005年8月8日
なんとしても賃下げ勧告は阻止するぞ!
= 各地の仲間が人事院前に座り込んでたたかう =
 800人が参加した8月4日の人事院前座り込み行動と結んで、北海道から九州まで人事院地方事務局への座り込み行動がとりくまれました。
 近畿公務共闘では、近畿全域から250人の参加者を背景に、地方事務局との交渉で人事院を追及し、また、東北では、決議文を採択し、人事院東北事務局に手渡しました。

「給与見直しは間違っていない」の回答に怒り爆発

 近畿公務共闘は8月4日、人事院近畿事務局包囲・座り込み行動にとりくみました。当日は、炎天下のなか、近畿各県から250名の参加により、国公近畿ブロック、大阪労連、近畿公務共闘と連続した交渉団を激励し、「賃下げやめよ」の怒りを行動であらわしました。
 近畿公務共闘としての交渉は、午後4時30分からおこなわれました。人事院近畿事務局側は、宮川総務課長が対応しました。
 はじめに、近畿公務共闘から、「来週にも人事院は、本俸マイナスにくわえ、給与構造の抜本的見直しを、これまで提案してきた内容で勧告しようとしている。近畿公務共闘としては、とうてい納得できないものだ。このままでの給与構造の抜本的改悪の実施はおこなわないよう強く要求する。本院に実施しないよう、近畿事務局として意見をのべよ」とせまりました。
 これに対して、宮川総務課長は、「みなさんからのご意見もあり、その後、基準等を見直した。しかし、今日も、みなさんから納得いかないとの強い意見もうかがった。みなさんからの意見はかならず本院に伝えたい」と答えるにとどまり、一方では、「給与構造の見直しの方向性は間違っていない。公務員賃金は地場賃金にあわせるのが妥当だ」などとのべ、居直る姿勢もとり、交渉は紛糾しました。
 その後、交渉参加者から、基準案などの問題点や疑問について、数字や実態を示し実態に追及しました。しかし、人事院は、「バックデータなど、今は手元になく、答えられない」と、交渉参加者を納得させる努力すら示しませんでした。
 交渉団の追及に人事院は、「疑問点を具体的にあげてもらったので、整理して提出してもらえれば、本院に照会したうえで回答させてもらいたい」と回答せざるを得ませんでした。
 交渉団は、最後に、あらためて給与改悪を実施しないよう求め、納得できる資料・データ等を出して議論することを強く求め交渉を終了しました。

公園にテントも張って万全の体制で座り込む

 東北「地域給」導入阻止対策会議は8月3日、「人事院東北事務局前座り込み行動・シュプレヒコ−ル集会」をとりくみました。
 当日は人事院東北事務局向かいの錦町公園に8時30分からテント2帳をたて、9時から座り込みを開始し、午前・午後とも30名以上の仲間が座り込みました。
 12時30分からは、「シュプレヒコール集会」をおこない、250名が参加しました。
 対策会議の佐藤代表(岩手自治労連委員長)の情勢をふくめたあいさつの後、決議文を採択し、その後、参加者は、全員で怒りのシュプレヒコ−ルを東北事務局にぶつけ、最後に菊池教組共闘東北ブロック幹事のあいさつで閉めました。
 この集会には民間の仲間も駆けつけました。また、福島、秋田、岩手の県国公、自治体、教師の仲間も遠いところから14名が参加しました。
 14時からは、人事院東北事務局総務課長に決議文を手渡し、給与構造見直し・地域給導入に反対することと、格差4.77%の根拠の問題点などを指摘し、納得できる説明もないままで勧告を強行するなと追及しました。
 総務課長は、「みなさんの言われることはわかった。決議文の内容をふくめて、みなさんの意見は、本日中に本院に伝える」とのべました。
 一方、座り込み行動参加者は、午後からも、1時間おきにシュプレヒコ−ルを繰り返すとともに、参加者は人事院東北事務局に向かって怒りをぶつけた「ひと言リレートーク」を続けました。
 この行動に「東芝の職場を明るくする会」の金子会長と神奈川県労連菊谷議長が、オルグ中の合間を縫って訪れ、熱い連帯のあいさつと労働歌を歌って参加者を激励しました。
 雷雲が18時前に来るとの情報が入り、大急ぎでテントを撤収し、解散するやいなや激しい雨が降り出しました。きびしい天気のなかでの座り込みに、仲間たちも熱く激しく燃えた一日でした。
以 上