2・28東北総決起集会に1,000人が結集 |
= 地域切り捨ての「給与構造の見直し」阻止へ決意固め合う = |
人事院がすすめる「給与構造の見直し」に反対して、東北各県の公務組合が結集し、2月28日夜に「『地域給』導入阻止・東北総決起集会」を開催しました。
集会には、はるばる貸し切りバスで駆けつけた仲間をふくめて、東北全県から1,000名が参加し、賃金水準の引き下げと地域間格差拡大につながる「見直し」改悪に反対してたたかう決意を固め合いました。
また、この日は、昼休みの人事院前集会・デモ、要請行動、学習会などがとりくまれ、「一日総行動」が展開されました。 |
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趣向を凝らした各県アピールで仲間たちの怒りを表現
仙台市内の宮城県民会館大ホールで開催された「2・28『地域給』導入阻止東北総決起集会」は、東北各県の公務共闘、国公東北ブロック協議会、自治労連北海道・東北ブロック協議会、北海道・東北ブロック教組共闘、宮城県春闘共闘会議など公務・民間の労働組合の共催によるもので、公務労組連絡会も共催団体として加わりました。
午後6時から始まった集会は、宮城県教組の仲間が演じる勇壮な「鬼剣舞」で幕が開きました。主催者の一人としてあいさつした公務労組連絡会の石元議長は、「本日の集会は、全国でたたかっている仲間を激励するものであり、意義は大きい。官民共同の運動をさらに前進させよう」とあいさつしました。また、全労連東北地方協議会の菅野副議長(岩手県労連議長)は、「民間組合は、賃金回答引き出しに全力をあげているが、『公務員給与5%引き下げ』との新聞報道は、今後の回答の動向に確実に影響を与える。地域給与の引き下げの被害は弱者に集中するものであり、公務・民間が力を合わせて全力でたたかうべき課題だ。東北各県のすみずみにまで運動をおこしたい」と決意を込めてあいさつしました。
また、激励に駆けつけた宮城県商工団体連合会の永沢事務局長は、「中小業者の倒産件数がいっこうに減らないなか、地域の底上げこそが必要だ。地域経済の衰退を許さないためにも、みなさんが運動の推進力になってもらいたい」とあいさつしました。
引き続いて、国公東北ブロックの竹鼻議長が基調報告をおこない、人事院の「給与構造の見直し」の問題点やたたかいの重点などが簡潔にのべられました。竹鼻議長は、「小泉首相は、さかんに『地方の時代』を強調するが、地域の賃金を切り捨てておいて、どこが『地方の時代』か!」と怒りを込めて行動を呼びかけると、会場からは「そうだ!」の声があがりました。
その後、集会のメインとなる各県代表による「アピール」が始まりました。トップに登場した青森県公務共闘は、ギターを雪かきシャベルに持ち替えた5人の「ギター侍」が、「人事院斬り」を繰り広げ、最後に「全国の仲間はたたかって、人事院の見直しを阻止するぞ!斬り!」と締めくくりと会場からさかんな拍手がおこりました。
秋田県公務共闘は、県内各労組のノボリ旗をバックに、「国民の声を聞かねぇ総理大臣はいらねぇー(いらない)。何もしない人事院は必要ねぇー(必要ない)」と、怒ったなまはげが出刃包丁をふりかざしてアピールしました。秋田の仲間たちは、大雪でバスが遅れるアクシデントに見舞われながら、ようやく会場に到着しました。
参加者全員が登壇した岩手県公務共闘は、バス2台で駆けつけたことを三田議長が報告し、「アピール」を読み上げて決意表明しました。また、山形県国公の参加者は、11人が花笠音頭で踊りを披露し、「団結してがんばろう」とアピールしました。
地元の宮城公務関連共闘は、テレビのニュースキャスターが「給与構造の見直し」を大々的に報道し、「公務員だけの問題ではない。みんなの問題だ」と訴え、最後は、「団結ガンバロウ」をみんなで三唱しました。
トリをつとめた福島県公務共闘は、5人の「ヒロシ」が登場し、「東京は物価が高いと言うけど、アメ横いってみたら、近くのスーパーより安かとです」と、最近はやりの「自虐ネタ」を次々と披露し、拍手喝采をあびました。
会場が大きく盛り上がるなか、自治労連北海道・東北ブロックの高橋事務局長の提案による「集会アピール」を全員で採択し、最後に宮城公務関連共闘の菊池代表世話役の発声により、集まった1000人の仲間が「団結ガンバロウ」を三唱して集会は幕を閉じました。
なお、決起集会には、単産本部から、自治労連の川俣副委員長・山田書記、全教の吉田書記次長、国公労連の岸田書記次長が駆けつけました。
東北「地域給」導入阻止対策会議を結成
夜の決起集会に先立って、昼休みには、人事院前での集会とデモがとりくまれ、その後、人事院東北地方事務局への個人請願行動、人事院交渉、団体要請行動、さらには、岸田国公労連書記次長を講師に招いた「給与構造の見直し」学習会が開催されました。
また、これらの行動と並行して、東北「地域給」導入阻止対策会議の結成総会が開かれ、自治労連北海道・東北ブロックの佐藤議長(岩手自治労連委員長)を代表とする役員を選出し、3月4日の中央行動への積極的な結集をはじめ当面のとりくみなどを意思統一しました。 |
以 上 |