No.488
2004年7月28日
近畿の仲間が大阪に集結して交渉・行動
= 近畿公務共闘が官民共同で「1日総行動」を展開 =
 近畿公務共闘は7月22日、マイナス勧告・寒冷地手当改悪を許さず、公務員賃金の改善をめざして、「1日総行動」を展開しました。
 総行動では、人事院近畿事務局との交渉、昼休みデモ、夕方の決起集会がとりくまれ、公務・民間の仲間の参加のもと、要求前進にむけて最後の最後までたたかう決意を固め合いました。

デモ・要求行動をバックに人事院近畿事務局を追及

 昼休みには、西梅田公園に集合し、人事院近畿事務局前を通り、中之島までをデモ行進しました。近畿各地から参加した200名を超える仲間は、「賃下げの悪循環阻止」「賃下げ人勧許さない」「一時金を引き上げろ」と道行く人たちに訴え、約2キロの道のりをシュプレヒコールをあげながら元気よく行進しました。
 デモ行進終了後には、人事院近畿事務局まで引き返し、午後から配置された人事院交渉を支援するため、参加者が人事院を包囲して要求行動にとりくみました。
 この日は、国公近畿ブロックの交渉に続き、近畿公務共闘、さらには福祉保育労と連続して交渉が配置されました。
 要求行動では、はじめに国公近畿ブロック交渉団を送り出しました。近畿ブロックの滝口議長が交渉に臨むにあたっての決意をのべ、大阪労連の服部副議長からは、激励の言葉が贈られました。
 その後も、デモ行進から参加している大阪証券労働組合の築山委員長のあいさつや、単産代表からの決意表明などが続き、その間に人事院への怒りのシュプレヒコールを繰り返し、近くにあるNTTや関西電力などで働く大手企業の労働者にも「賃下げの悪循環」阻止をアピールしました。

おなじみ「訴えたんジャー」が縦横無尽に大活躍

 「1日総行動」の締めくくりとして、「人勧闘争・権利裁判勝利、民主的公務員制度実現、近畿公務労働者総決起集会」を大阪市内で開催しました。集会には、170名が参加しました。
 あいさつに立った大阪公務共闘の町田議長は、自治体で強行されている乱暴な賃金カットに触れながら、「政府の『骨太の方針』にもとづく公務リストラとのたたかいが重要となっている。公務のあり方が問われているとき、共同の力を強めながら運動を大きくひろげよう」と呼びかけました。
 また、公務労組連絡会の若井事務局長が、中央の情勢報告をおこない、「骨太の方針2004」の問題点や、04人勧についての最新情報が伝えられました。とりわけ、2007年にむけて、憲法改悪や消費税増税、公務職場破壊の攻撃など、様々な攻撃が一気にねらわれることが強調されました。また、当面のとりくみとして、賃金改善署名の集約強化などが訴えられました。
 続いて、国公労連の宮垣副委員長が、「国公権利裁判」や「公務員制度改革」などをめぐる現状を報告し、そのなかで、とくに「国公法違反」を口実に不当逮捕された堀越さんの事件を多くの時間を割いて報告し、公務員労働者の労働基本権が剥奪されていることの不当性や、国公権利裁判や大衆的なたたかいを通して、問題点を国民的に明らかにしていく重要性がのべられました。
 その後、昨年7月の中央行動で全国的にも名が知れ渡った「訴えたんジャー」のショーが華麗におこなわれました。「訴えたんジャーは解散するらしいが衣装はいつでも貸します」などの言葉に、会場が爆笑の渦につつまれるなか、ショーの締めくくりには、「仲間の力で勝利しよう」などなど、訴えたんジャーひとりひとりが会場に訴えました。思いのこもった訴えは、笑ったあとの胸に響くすばらしいものでした。
 集会では、大阪公務共闘の中根事務局長が、今後の行動について提起し、参加者に力強く結集を呼びかけ、最後に、滝口国公近ブロ議長の発声で団結ガンバローを三唱し、会場いっぱいに仲間の声が響き渡りました。
以 上