No.443
2004年2月10日
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政府・人事院に春闘要求書を提出
= 3月中旬の最終回答日にむけて追及を強化 =
 公務労組連絡会は10日、総務省・人事院に「2004年春闘要求書」を提出しました。
 これにより、「平均12,000円以上、誰でも1万円以上」の賃上げをはじめとする公務労働者の生活改善を使用者に求めるたたかいが本格的にスタートしました。
 今後、3月5日の中央行動も背景に、交渉を積み上げ、国民春闘共闘の集中回答日である3月17日の回答引き出しに全力をあげます。
生活保護費、人事院の生計費よりも低い初任給の改善を
 14時30分からの総務省への要求書提出には、公務労組連絡会から若井事務局長、黒田事務局次長が参加し、総務省は、人事・恩給局総務課の伊藤総括課長補佐、山石課長補佐ほかが対応しました。
 若井事務局長は、要求書の提出にあたり、「これらの要求は、公務労組連絡会に結集する80万人の総意にもとづくものであるとともに、750万公務関連労働者の要求でもある。加えて、国民・住民に奉仕するという公務労働の性格からすれば、国民の総意をあらわしたものとも言える。そうした公務員賃金の社会的影響もふまえ、使用者として真摯に受けとめ、十分な検討をしたうえで、誠意ある回答を求める」とのべ、要求書のポイントについて示しました。
 賃金要求にかかわっては、「現行の生活保護費は17万8千円、人事院の生計費は月額18万1千円程度だ。さらに、民事再生法における18歳・単身の最低生活費は、東京で23万円となっている。これにくらべて、国家公務員の初任給は14万円にも満たない。「12,000円」の賃上げが実現しても、生活保護費にも追いつかない。まさに、公務員賃金が『賃下げの悪循環』の突破口になっている。公務労働者の生活改善はもとより、公務員賃金の社会的影響をふまえて、実現にむけた努力をはかれ」と、使用者としての努力を強く求めました。
 これに対して、伊藤総括補佐は、「みなさんの要求は確かにいただいた。各項目について検討したうえで、3月中にはあらためて回答を示したい」とのべ、今後の検討を約束しました。
寒冷地手当「見直し」ではあらためて申し入れ
 15時からの人事院への要求書提出は、人事院から、総務局の青木主任職員団体調査官が対応しました。
 若井事務局長は、総務省と同様に要求書の趣旨をのべたうえで、3月5日の中央行動の前にあらためて交渉を配置すること、また、寒冷地手当については、後日、正式に「要求書」を提出するので、必要な対応をおこなうよう求めました。
 青木主任調査官は、要求書を受け取ったうえで、「要求の趣旨はうけたまわった。関係部局に伝え、今後、検討していきたい」とのべました。
以 上