No.413
2003年7月29日
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賃下げ断じて許さず!雨の中を座り込みに突入
= 人事院前の昼休み要求行動には250人が結集 =
公務労組連絡会は、全労連・国民春闘共闘と共同して、31日まで3日間連続の人事院前の座り込み行動でたたかいます。
 初日となった29日は、スタートの昼休み人事院前要求行動に250名、午後からの座り込みには150名が参加しました。
 集まった公務・民間の仲間は、「賃下げの悪魔のサイクルを断ち切ろう!」「生活できる賃金をよこせ!」と力いっぱいシュプレヒコールをくり返し、なんとしても2年連続の本俸マイナス、賃下げ遡及実施を阻止してたたかいぬく決意を示しました。
共同のひろがりに確信持ってがんばりぬこう
梅雨明け間近の雨が降る中、12時すぎから、3日間連続の座り込みの「突入行動」として、人事院前の要求行動がスタートしました。
 主催者あいさつした公務労組石元議長は、「昨日閉会した通常国会に、『公務員制度改革』関連法案を提出させなかった。このたたかいの到達点をみなさんと確認したい。160を超える地方議会での決議・意見書採択など共同した運動の貴重な到達点だ」とし、人事院が「マイナス勧告」をねらっていることにかかわって、「2年連続のマイナス勧告の悪影響ははかりしれない、この間の共同の広がりに確信を持ってがんばろう」と呼びかけました。
 公務労組連絡会若井事務局長の闘争報告の後、民間組合を代表して建交労本部の藤好中執が激励のあいさつをおこない、「マイナス勧告と、労基法でも許されない不利益遡及の悪影響が民間職場にひろがっている。労働者だけでなく中小企業も『人勧が下がった』との口実で、単価の切り下げが強行されている。公務労働者のみなさんとともに、みずからの課題として民間も精一杯がんばりたい」と、力強い連帯の声援を送りました。
 各単産の決意表明では、「人事院は、基本権の代償という本来の役割を果たせ。3日間の座り込みには、在京・近県からの参加でがんばる」(国公労連・全法務、斉藤副委員長)、「俸給、ボーナス、諸手当、全面的なマイナス勧告がねらわれている、人事院は、国民・住民に役に立つ仕事ができるような勧告を出せ」(自治労連・松本中執)、「堂本知事は2%の賃金カットを提案してきた、マイナス勧告とあわせるとダブルパンチだ、職場の怒りはかつてなく高まっている」(全教・千葉教職員組合、前田書記長)などの発言がつづきました。
 行動に連帯し、メールで届いた「雨の中の行動ご苦労さまです。降りかかる賃下げ攻撃を跳ね返し、要求実現というきれいな青空を見るためにがんばりましょう」とする全港建九州地本からのメッセージ紹介されたと同時に、うっとおしい雨が、やっと上がりました。
 最後に、国公労連・井上さんの発声によるシュプレヒコールを人事院にぶつけ、昼休み行動を終わりました。
リレートークで怒りをぶつけ、熱く決意を語る
 午後からは、いよいよ、座り込み行動に入りました。国公労連青木中執の進行によるリレートークでは、日高教、全厚生、全税関、全運輸、水資労、都教組、全司法、全建労、全港建、自治労連、全法務、全労働など各組合の代表から一言ずつ決意がのべられました。
 その後、国民春闘共闘の中島さんは「今朝のNHKのニュースで取り上げられたフリーターは、実は2人とも全労連の組合員、雇用情勢が悪化する中で、時給の引き上げ、最賃の引き上げが重要だ。公務のみなさんが、元気にたたかっていることが重要だ。官民の力を合わせて元気にたたかいぬこう」と発言しました。
 また、全労連の伊藤幹事は、「最賃闘争では経営者の引き下げの圧力の中、労働者委員の奮闘で、0円にくいとめた。7月9日の人勧・最賃中央行動は、審議会の中でも話題になり、公益委員からも評価された。最賃は今後地方に舞台が移行するが、その前段の人勧で全労連も奮闘したい」と決意をのべました。全労連からは、昼休み行動をふくめて、岩田事務局次長、寺間幹事、石川幹事、大西事務局員らが参加しました。
 この日は、連合・公務員連絡会も中央行動を配置するもと、15時前からは、通りをへだてて人事院前行動がおこなわれました。その間、全労連・公務労組連絡会の座り込み部隊は、音を出すのを自粛しながら、整然と座り込み行動をつづけました。
 リレートーク再開後、雨も上がり青空がのぞく天気になるなか、「私は晴れ女、雨も上がったでしょう」と口火を切った全労連・石川幹事は、「年金史上初めて、現に支給されている給付額が削減された、なぜなら公務員賃金が下げられたから。労働者だけでなく、年金生活者も人事院勧告の影響を直接受けている。私は、3日間すべての行動に参加します」と、社会保障闘争の観点から、人勧のたたかいを強調しました。
 国公労連・山谷中執からは、昨年の人勧による不利益遡及に対し、裁判でたたかっている「国公権利裁判」の状況が報告されました。
 15時40分からの集約行動で、公務労組連絡会黒田事務局次長は、「なんとしてもマイナス勧告を出させるわけにはいかない。明日の予報も雨になっているが、雨が降ろうが槍が降ろうが、人事院が『マイナス勧告』を出さないと言うまではやめるわけにはいかない。そのために、@座り込みや7・31中央行動へのさらなる結集、A今日時点で17万5千筆にとどまっている賃金改善署名の積み上げ、B職場から人事院を追及するための『緊急要求打電行動』の3つの行動を提起する。断固たたかいぬこう」と行動をまとめました。
 最後に全教の新堰副委員長の、団結ガンバローで本日の行動をすべて終了しました。
以 上