「公務員制度改革」闘争ニュースNO.60【2008年6月3日】

「憲政史上初の画期的な出来事」と讃え合う自民・民主

= 「公務員制度改革基本法案」が参議院内閣委員会で審議入り =


 5月30日の参議院本会議で趣旨説明された「公務員制度改革基本法案」は、6月3日から内閣委員会での審議が始まりました。  自民・公明・民主の修正合意によって衆議院 を通過した法案は、参議院でも、与野党からの質問に対して、渡辺行革担当大臣とともに民主党議員も答弁に立ち、与野党が修正合意をたたえあう一幕もありました。  全労連「公務員制度改革」闘争本部は、参議院段階で の 傍聴行動を継続し、のべ8名(国公労連3、自治労連2、全教1、公務労組連絡会事務局2)が参加しました。

協約締結権は3年以内を目処に法制化する

 この日の内閣委員会で質問に立ったのは、松井孝治、藤本祐司(以上、民主)、松村龍二、北川イッセイ(以上、自民)、山下栄一(公明)の各議員でした。

 午前中の質疑 で民主党の松井議員は、自公民3党で合意された修正案の内容について、幹部職員の名簿作成やその範囲、内閣人事局や国家戦略スタッフの具体的な姿などについて質問しました。

 質疑では、渡辺行革担当大臣がはじめに、「修正案は与野党の垣根を越えた建設的な妥協がはかられた結果だ。憲政史上初の画期的なもの」と所見をのべ、与野党による修正合意に最大級の評価を与えました。

 これに対して、松井議員も、「渡辺大臣の当初の描いた内閣による幹部職員の一元管理が、官僚の反対や与党内の抵抗のなかで、政府案ではあいまいになって しまった。しかし、それが、民主党の修正によって、幹部一元管理の方向をはっきりさせることができた」と、渡辺大臣を持ち上げました。

 松井議員は、労働基本権にかかわって、第12条に示された「自律的労使関係制度」の措置は、いつまでに結論を出すのかと質すと、渡辺大臣は、「法制上の措置が必要であり、3年以内を目途に法案を提出するのが政府としての責務だ」と明言しました。

 午後からの質疑では、引き続き、「政府側」の答弁席には、渡辺大臣を中心に、両側に馬淵澄夫、佐々木隆博、吉良州司ほか民主党議員が顔をそろえ、委員会は「大連立」さながらの様相となりました。

 渡辺大臣は、自民党の松村議員から法案成立にむけた決意を求められると、「とても成立するとは思わなかった。ここまで来たの も、連日にわたって協議していただいた与党と民主党の関係各議員の努力の結果だ。今国会でぜひ成立をお願いする」と、重ねて修正合意をたたえました。

 各議員からの質問は、試験区分の変更や幹部育成制度、幹部職員の一元管理、キャリア制度廃止にむけた方向などにかかわって、 法案の細部について質しただけで、焦点となっていた労働基本権問題も、午前中の松井議員に加えて、自民党の松村議員が今後の検討のプロセスをあらためて質 問したにとどまり、議論は深まりませんでした。

採決ねらわれる5日昼休みに参議院議面集会を開催

 参議院の内閣委員会では、5日午前中に参考人質疑が予定されており、飯尾潤(政策研究大学大学院教授)、金丸恭文(経済同友会副代表幹事)、増島俊之(聖学院大学大学院教授)の各氏が意見陳述します。

 その後、午後から法案質疑に移り、共産党の山下芳生議員が「委員外議員」として質問に立ちます。この日の山下議員の質問は、日本共産党の要求によって実現したもので、山下議員は労働基本権問題を中心に政府を追及する予定です。

 一方、内閣委員会では、5日午後の各党の質疑が終わった時点での採決が合意されており、採決が強行された場合は、翌日の本会議での可決・成立がねらわれています。

 まともな審議もなく、わずか1日半の審議で基本法の成立がねらわれるなか、全労連「公務員制度改革」闘争本部では、5日の昼休みに参議院議員面会所で緊急集会を開催します。法案の徹底審議を求めて、職場から多くの仲間の参加を呼びかけます。

自民党議員も「公務・公共サービス拡充署名」の紹介議員に

 5月30日の第1次中央行動で、衆参のすべての国会議員を対象にして「公務・公共サービス拡充署名」の提出・要請行動にとりくんだ結果、現在、各議員から続々と回答が返ってきています。
 そのなかには、野党はもとより自民党(寺田稔衆議院議員)からも請願の紹介議員になるとの回答が寄せられています。
 6月15日の会期末がせまるなか、引き続き、多くの議員からの賛同を求めて働きかけを強め、請願採択をめざしていく必要があります。

以 上