NETニュースNO.968 18春闘勝利へ「3・7中央行動」(3/7)



18春闘勝利、 大幅賃上げ実現へ2000人が結集

= 国民春闘共闘・全労連が山場にむけて中央行動を展開 =


 国民春闘共闘・全労連は3月7日、18春闘における最大の山場となる集中回答日を前に中央行動を実施し、全国から2,000人が参加しました。
 全労連公務部会・公務労組連絡会は、公務労働者をはじめとするすべての労働者の賃上げ、非常勤職員の待遇改善、公務・公共サービス拡充と大幅増員など切実な要求実現をめざして中央行動に結集しつつ、各単産でも独自行動にとりくみました。

非正規職員の均等待遇と雇用の安定を求めて総務省前行動

 冬に逆戻りした底冷えする気温のなか、自治労連は11時から「現業・非正規要求実現、超勤規制などを求める総務省前要求行動」にとりくみました。

 参加者からは、「非常勤職員の安定した雇用実現のため財源を確保し、処遇の改善をもとめる」「人員配置をしたうえで36協定を締結すべき。定数確保は総務省の役割だ」「安心して働き続けたい」などの現場からの切実な決意が述べられました。自治労連がとりくんできた「現業署名」2万6,897人分を総務省に提出しました。
 公務部会の各単産も旗をもって連帯支援にかけつけ、参加者300人が総務省にむかってシュプレヒコールをぶつけました。

 また、国公労連は14時30分から「賃下げ違憲訴訟総括、労働基本権回復めざす決起集会」を開き、特殊法人労連や全教が参加する「奨学金の会」は、奨学金の会10周年 行事として、教育予算の抜本的な拡充と権利としての教育無償化の実現を求めるシンポジウムを開催しました。

過労死合法化の安倍「働き方改革」やめろ、公務員賃金の改善を!

~ 厚労省・人事院前で公務・民間の労働者が要求行動 ~

厚労省・人事院前 12時15分から「18春闘勝利!安倍9条改憲NO!大幅賃上げ・底上げ実現、労働法制の大改悪阻止3・7労働者総決起行動」が、厚労省と人事院を包囲して行なわれました。
 春闘共闘の小田川義和代表幹事(全労連議長)が主催者あいさつし、激励に駆けつけた日本共産党の高橋千鶴子衆議院議員が国会情勢をかねて連帯あいさつしました。

 6人の決意表明では、公務部会から3人の代表がマイクをにぎりました。国公労連の國本久雄中央執行委員は、「大企業の内部留保を4%取り崩せば賃上げはできる。 国公労連は、ビクトリーマップ運動を各県で実施している。職場からの要求で春闘の意義をみいだして奮闘する」とのべました。

 全教の糀谷陽子中央執行委員は、「学校現場における教職員の長時間労働が問題になっている。全教は『提言』をまとめた。8時間働けばふつうにくらせる社会を実現したい」とのべ、自治労連の松繁美和副委員長は、「自治体職場では職員を募集しても辞退することがおきている。大幅賃上げが必要だ。東日本大震災から7年を迎えるなか、いのちと健康を守るためあらゆる賃金差別に反対し、安倍9条改憲は許さない」と発言しました。

 そのほか、建交労・熊本県本部の髙田正矢執行委員、民放労連の齋田公生書記長、生協労連コープおきなわ労働組合の金城幸子さんが訴えを行いました。

 1週間後にせまる18春闘の山場にむけて行動提起した春闘共闘の橋口紀塩事務局長は、「潮目が変わりつつある。大幅賃上げのチャンスだ。『50万人総行動』を成功させ、労働法制の大改悪と安倍9条改憲阻止を」と強調しました。
 最後に、厚労省・人事院へむけて全労連の栗原香事務局員の音頭でシュプレヒコールをぶつけました。

奴隷労働を許すな!労働法制改悪に反対して国会議員要請


 参加者は日比谷公園「霞門」から国会請願デモに出発し、デモ解散後は参議院議員会館で国会議員要請行動にむけた意思統一集会を開きました。集会では、日本共産党の倉林明子・小池晃両参議院議員から国会情勢報告を受け、小池議員は「裁量労働制のデータの改ざんなど、安倍内閣はボロボロで完全に破たんしている。運動を強めよう」と呼びかけました。労働法制の署名157,929人分を国会へ提出しました。

 決意表明で特殊法人労連の竹内清議長は、「苦節10年にして給付制奨学金の実現に風穴をあけた。たたかいの成果だ。すべての公務・公共サービス拡充のためには人員増しかない」と訴え、日本医労連の森田書記長と全国一般の菊池中央執行委員が発言しました。

 衆議院の予算委員会では参考人として出席した伊藤圭一常任幹事が、情勢報告と議員要請の行動提起を行い、「高度プロフェッショナル制度は、奴隷労働といえる穴だらけの法案だ。与党議員も首をかしげるもので、まだ閣議決定もできない。一人ひとりの職場実態を示して、議員に具体的に訴えよう」と提起しました。
 公務部会の参加者は、衆議院第2議員会館の全議員の事務所を訪問し、要請行動に奮闘しました。

以 上