NET ニュースNO.963 17秋年闘争中央行動(11/8)


秋年闘争勝利!労働法制改悪反対!
賃金改善、国民本位の予算求めて公務労働者が結集


 全労連・国民春闘共闘・国民大運動実行員会は11月8日、安倍9条改憲ストップ、労働法制の改悪阻止、賃金の大幅引き上げなどを求めて「17秋季年末闘争11・8中央行動」にとりくみました。

 中央総決起集会や各省庁前行動、国会請願デモ・議員要請などに、全国からのべ3,500人が結集しました。公務労組連絡会・公務部会は、独自に財務省前要求行動にとりくみ、公務・公共サービスの拡充、暮らし守る予算策定にむけて、秋年闘争から来春闘へ奮闘する決意を固めあいました。


軍事費を削って大幅増員、いのちと暮らしを守る18年度予算策定を!

財務省前行動  公務労組連絡会・公務部会が11時からとりくんだ財務省前の要求行動では、猿橋均議長が主催者あいさつし、「9条をはじめ憲法を守るたたかいが正念場を迎えている。トランプ米大統領の武器セールスに対して安倍首相は軍備拡大を表明し、来年度予算の概算要求で軍事費は過去最大だ。軍事費を削って暮らし、福祉、教育、公務・公共サービス充実の大運動を展開しよう」と訴えました。

 全労連民間部会を代表して激励あいさつしたJМITUの三木陵一委員長は、「賃金改善なしに景気回復なし。労働組合がたたかわなければ要求は実現できない。要求をあきらめずにねばり強くたたかおう」とエールを送りました。

 各単産からの発言では、国公労連の國本久雄中執は、「行政の私物化は許さない。政府や人事院も、期末手当の支給など非常勤職員の処遇改善に一歩踏みだしているが、予算の裏付けが必要だ。公務職場から格差を是正させる」と決意をのべました。

 自治労連の久保貴裕中執は、「公務の外注化がひろがっているが、学校給食の民間委託では、業者が調理員を確保できずに、1か月間も給食が提供できなかった。地方自治体の基金積立を口実にした地方交付税の削減は許さない」と発言しました。

 全教の阿部のぞみ中執は、「特別支援学校は生徒増でぎゅうぎゅう詰めとなっている。35人学級実現のための予算措置を求める。教職員不足で長時間労働が深刻になっている。子どもを中心にした教育をしたい」と訴えました。

 特殊法人労連の竹内清議長は、「給付型奨学金が導入されたが、対象は2万人だけで月額2万円ではアルバイト漬けは解消されない。1機100億円のオスプレイや800億円のミサイル防衛システムなど膨大な軍事費の一部を教育にまわせ」と発言しました。

 郵政ユニオンの兼子隆中執は、「東京地裁は、非正規社員の病休の無給や年末年始手当の不支給は不合理と断罪した。この判決を全国にひろげよう」と呼びかけました。行動の締めくくりは国公労連・全法務の津野川副委員長のリードで「総人件費の削減は許さない!」「公務・公共サービスを守れ!」とシュプレヒコールをぶつけました。

市民と野党の共闘強化で9条改憲を阻止しよう!

 12時すぎからは日比谷野外音楽堂で、「9条改憲・安倍雇用破壊阻止!8時間働いて暮らせる働くルール確立を 11・8中央総決起集会」が開催され、全国から 約1,500人の官民労働者が参加しました。

 主催者あいさつで小田川義和全労連議長は、労働者の生活・労働条件改善の課題とともに、「『戦争する国づくり』を進める安倍政権を許さず、9条改憲に反対する『3000万人署名』のとりくみを加速させ、改憲発議させない状況を野党と協力してつくり出すために全組織で奮闘しよう」と訴えました。

 激励に駆けつけた日本共産党の小池晃参議院議員は、「衆議院選挙で自公は3分の2を占めたが、国民に全面的に支持されたわけではない。市民と野党の共闘で改憲阻止にむけて特別国会で論戦を強めていく」と激励のあいさつしました。全労協の金澤壽議長は「地方確定闘争が続いているが、このたたかいが後押しになり18春闘に勝利するよう職場・地域で同じ課題でいっしょにたたかおう」と連帯あいさつを寄せました。

総決起集会  海外ゲストとして米レイバーノーツのレア・フリードさんが登壇し、日本と同様に米国でも8時間労働を守り、生活できる賃金を勝ちとるためにたたかっていることを報告し、国境を越えて連帯する必要性を訴えました。

 各団体からの決意表明では、国公労連の各ブロック中執の代表がパネルを掲げ、SNSによる情報拡散を呼びかけ、「安倍政権による行政の私物化を許さず国民本位の行財政の確立」「霞ヶ関過労死110番」のとりくみを報告、来年にむけて「税制改革の提言」「ビクトリーマップ運動」や沖縄の支援連帯行動をアピールしました。

 全労連の橋口紀塩事務局長代行が行動提起し、最後に参加者全員の団結ガンバロウで決意をかため合いました。集会終了後、参加者は国会請願デモに出発し、議員会館で意思統一集会のあと労働法制改悪反対などの議員要請にとりくみ、一日の行動を終えました。

以 上