NETニュースNO.945 17春闘勝利3・8中央行動に2300人


17春闘勝利、大幅賃上げ実現へ2300人が結集

= 国民春闘共 闘・全労連が3・8中央行動を展開 =


 全労連公務部会・公務労組連絡会は3月8日、国民春闘共闘・全労連 の17春闘における最大規模の中央行動に結集して、公務労働者をはじめすべての労働者の賃上げ、非常勤職員の待遇改善、公務・公共サービス拡充にむけた大 幅増員など切実な要求実現をめざして奮闘しました。

 穏やかな晴天のもと、中央行動では、日比谷野外音楽堂での決起集会、国会請願デモを中心に、早朝宣伝や各省庁 交渉、議員要請など終日行動を展開し、全国から2,300人が参加しました。
 全労連公務部会・公務労組連絡会は独自行動として、賃金・退職手当の引き上げ、非常勤職員の待遇改善などを求めて人事院前の要求行 動、国会議員要請行動にとりくみました。

“いつまでも非正規”“いつでも雇止め”なんてとんでもない!

 自治労連は10時50分から、「現業・非正規要求実現、超勤規制などを求める総務省前要 求行動」にとりくみました。

 政府が7日に閣議決定した地方公務員法と地方自治法の改正案には、非常勤職員に一時金などの手当てを支給でき るようにする一方で、「会計年度任用職員」を創設し、「いつまでも非正規、いつでも雇い止め」が可能となる大問題の内容が盛り込まれています。総務省の 「研究会報告」からも後退する法案に対して、参加者からは怒りの声とともに、「非常勤職員の安定した身分保障を求めてたたかう」「賃金・労働条件の低下が 行政の質の低下をまねく危険性を住民に広げ、共同をつくる」などの決意が述べられました。

 自治労連が緊急でとりくんだ「安全・安心な住民のくらしを守るため、公務公共サービスの拡充と現業職場の体制 整備を求める要請書」2万7,360筆を総務省に提出しました。公務部会の各単産も旗をもって支かけつけ、参加者300人が総務省にむかってシュプレヒ コールをあげました。

 並行してとりくまれた自交総連の「安全・安心なタクシーを守れ、白タク合法化許すな!国交省前個人請願行動」 に、公務部会を代表して猿橋均代表委員(自治労連委員長)が連帯あいさつをおくりました。

一方的な退職手当削減は権利侵害!人員増、均等待遇実現を!

 杉本高事務局次長の司会で11時20分からはじまった人事院前要求行動には、800人が 参加しました。

 主催者あいさつした猿橋代表委員は、「この間の私たちのたたかいで、正規職員の削減と非正規職員への置き換 え、公的サービスの市場化、慢性的な人員不足による長時間労働が、国民の暮らしや権利を脅かすものであるとの理解が進みだしている。地方・地域の総行動に 結集し、民間の仲間とともにさらにたたかいを広げよう」と呼びかけました。

 川村好伸事務局長は情勢報告で、「給与制度の総合的見直し」を中止し、公務職場にも真の同一労働同一賃金、労 働時間の上限規制、インターバル規制を強く求め、退職手当削減の動きに対しては、引き下げを許さないたたかいが求められていると述べました。

 続いて3人が決意を表明し、「5年前の平均400万円を超える退職手当の引き下げは、許しがたい暴挙。今回の 退職手当の見直しも労働組合との交渉もなく勝手にすすめている。これほどの権利侵害はない」(国公労連・国交労組の赤松光夫副委員長)、「県人事委員会の 職員アンケートでも人員不足は明確で、10人の増員を勝ちとった。職員が健康で住民のために一生懸命働けるようとりくみたい」(自治労連・滋賀県職の山本 龍仁副委員長)、「全教の調査で時間外労働が月50時間以上の人が3割超、7割は体がもたないかもしれないと感じている。子どもたちの将来を明るいものに するため、職場の声を政府・人事院に届けたい」(全教・岡山高教組の有馬理江子書記次長)などの決意が述べました。
 最後に殊法人労連の岡村稔事務局次長のリードで、人事院にシュプレヒコールをぶつけました。

職場決議を提出して退職手当の改善を人事院に要請

 全国から寄せられた2,772の「退職手当見直しにかかわる職場決議」を携えた要請団(川村事務局長、国公労連・義煎聡北海道ブロック事務局長、花岡利 至中部ブロック事務局長、自治労連・高木真一名古屋市職労住宅都市局支部書記長、黄木比祥子自治労連千葉県本部副委員長、全教・菅徹秋田高教組書記長、中 川喜久子全教北九州書記長)が、拍手で見送られながら人事院に入りました。

 決議を提出した要請団は、対応した人事院の渥美文子主任職員団体調査官に対して「退職金が減らされると住宅 ローンの返済など生活設計が狂う」、「前回の見直しでショックを受けた。今度どうなるか不安だ」、「賃金の後払いであり、入職時のルールを守ってほし い」、「賃金が下がり、退職金も減る。年金も下がっており、退職金を改善してほしい」など、それぞれの思いを訴えました。

仲間を増やして春闘勝利へ全力!すべての悪法阻止!

 12時10分から「17春闘勝利!安倍暴走政治ストップ、賃金引上げ・底上げ実現、労働 法制の大改悪反対3・8労働者総決起集会」が日比谷野外音楽堂で 開催されました。

 主催者を代表して国民春闘共闘の小田川義和代表幹事(全労連議長)は、「過労死認定基準を労働時間の上限規制 にしようとしている政府・財界に職場から反撃し、官と民、正規と非正規の共同のたたかいで、大幅賃上げを勝ちとろう」と訴えました。
 全労協の金澤壽議長が連帯あいさつし、全国港湾の連帯メッセージが紹介されました。

 4組織から17春闘をたたかう決意表明がありました。自治労連西尾市職執行委員の鈴木貴夫執行委員は冒頭、前 日に新採者が100%加入したと報告し会場を沸かせ、「人員不足や不払い残業を一掃し、公務職場をブラックにさせないようたたかう」と決意を述べました。
 その他、国公労連・国公一般の杵島(きしま)歩書記次長が全労連青年部を代表して給付制奨学金の創設を訴え、生協労連、 JMITU、民放労連の代表が決意表明しました。

 国民春闘共闘の森田稔代表幹事(東京春闘共闘代表)の団結ガンバローで閉会し、国会請願デモに出発しました。 請願デモ解散後は、公務部会として、長時間労働の規制強化、公務員賃金の改善、全国一律最低賃金制度の実現、安保関連法の廃止、共謀罪創設反対、などで国 会議員要請行動にとりくみました。

以 上