= 地方公務共闘がシンポジウム・行政相談会にとりくむ =


 賃上げ・労働条件改善を求める17春闘のたたかいとあわせて、各県の公務共闘が大幅増員をはじめ公務・公共サービスの拡充にむけたさまざまなとりくみを強めています。
 東日本大震災から6年目を前にして、宮城県公務共闘は被災地でシンポジムを開催、また、大阪では行政相談会を通して住民の声を集めました。

宮城県公務共闘会議発

復興がすすむなか今なお悲しみつづく被災地

 宮城公務関連共闘会議は2月12日、石巻市において「街の将来を考える市民シンポジウム・復興への希望~故郷で産み、育て、働き続けるために」を開催しました。

 東日本大震災からまもなく6年。シンポジウムは、住民が希望する「街づくり」の現状をさまざまな方向から検証して今後の「復興」に結びつ け、また、都市と地方で広がる格差と貧困の拡大を食い止め、地域課題を今後の公共サービスにいかし、公共サービスの拡充に結びつけるために開催されたもの です。

 パネリストとして、市内の水産加工会社社長の千葉雅俊さん、昨年度まで東松島市の中学校教員だっ た和光大学の制野俊弘准教授、市内の保育園で保育士をしている渡辺寛美さんの3人を招き、地震から6年がたった被災地の現状が、それぞれの分野から報告されました。
 同業者同士が共同して商品開発・販売し、復興にむけてがんばっている一方、復興がすすんでいるように見えても、いまなお悲しみが消えない子どもたちの姿、遊び場の確保の必要性などが報告されました。

 当日は、労働組合はもとより地元住民やNPO団体などの参加があり、100名を超える参加者で会場が埋め尽くされました。シンポジウムは大成功に終了し、宮城公務関連共闘会議も、引き続き地域との連帯を強めることを確認しました。

大阪公務共闘発

「くらしのなんでも行政相談会」に切実な声が寄せられる

 2月18日の午後、東大阪市の「クレアホールふせ」において、「くらしのなんでも行政相談会」が開催されました。大阪公務共闘の主催です。
 この相談会は、年金・税金・雇用・生活など、生活に関わる相談について、行政に携わる立場から、住民の相談に応じるものです。

 相談活動を通じて、国や自治体の仕事への理解をひろげ、あわせて意見・苦情など行政に対する率直な声を聞いて、より良い行政組織の確立をめざして、大阪公務共闘では継続して開催してきました。

 当日は、布施駅前で2回に渡るマイク宣伝で訴えました。相談会の案内を入れたティッシュを立ち止まって読む人や、「悩みが多く一旦、家に帰って考える」と言った人(その後、相談にみえる)もいました。
 相談会では、介護・借地・年金・労働に関わる内容で切実な相談がありました。労働に関わる相談では、「働いていても、年次休暇を取らせてもらえない」といった話も聞かれました。
 大阪公務共闘では引き続き、「なんでも行政相談会」にとりくんでいきます。

以 上