No. 887
   2014年5月30日

賃金下げる「給与制度の総合的見直し」は中止せよ!

= 緊急の人事院前要求行動に200人が参加、たたかいを意思統一 =

 公務部会・公務労組連 絡会は5月30日、人事院がねらう「給与制度の総合的見直し」に反対して、人事院前の要求行動にとりくみました。
 14春闘では、公務部会として15万人分の反対署名を提出し、賃下げにつながる制度改悪に反対してきましたが、人事院はこうした職場の声にはいっさい応 えることなく、8月の勧告にむけた制度改悪作業を加速させています。
 こうしたなかでとりくまれた人事院行動には、緊急な提起にもかかわらず200人が参加し、たたかう決意を固め合いました。


す べての公務労働者の生涯賃金を下げる「見直し」反対

 真夏のような暑さのなか、昼休みの時間帯にとりくまれた人事院前要求行動では、主催者あいさつした北村公務部会代表委員・公務労組連絡会副議長は、署名 に込められた仲間たちの声に背をむけて、改悪作業を強行する人事院に抗議しつつ、「2年間、改善勧告が見送られるなかで、人事院がやるべきことは、公務労 働者の実態をふまえて賃金改善の勧告をおこなうことだ。不当な給与制度の見直しを許さないため、職場・地域から全力でたたかおう」と呼びかけました。
 公務部会の九後事務局次長(賃金・権利専門委員長)が、「給与制度の総合的見直し」をめぐる人事院の検討状況を中心に報告し、俸給(基本給)水準の引き 下げが生涯賃金を引き下げて青年層をふくめて働きがいを失わせること、地域手当の見直しなどで賃金の地域間格差を拡大し、地域経済を冷え込ませることなど の問題点を指摘しました。
 また、今後のとりくみの重点として、職場からの学習や人事院あて「賃金改善署名」の強化、最低賃金改善とも連動させた地域からの世論への訴えを提起しま した。とりわけ、「賃金改善署名」は20万人からの集約を目標にしたとりくみ強化を呼びかけました。

地域手当の格差拡大や行(二)運転手の賃下げに怒りの声

 各単産の決意表明では、「青年層を代表して発言する。教職員の大量採用で、20歳代が半数の職場もある。採用されたときから賃金カットされ、長時間労働 で定年まで働けるのかと将来に不安を感じている。仕事に見合った賃金を保障してほしい。地域格差をまねく見直しに反対してがんばる」(全教・中田中執)、 「隣り合わせの職場で地域手当に7%もの差がある。賃金で差をつけて、地方を切り捨てる矛盾は若い人たちも失望させる。賃下げの連鎖ではなく、安心して働 ける職場をつくるのが人事院の仕事だ」(自治労連埼玉県本部・西口書記長)、「賃金が低いとされる12県のなかの鳥取で運転手をしている。人事院は運転業 務の民間委託を求め、そのうえ災害時に奮闘している運転手の賃金を下げようとしている。人間らしく生活できる権利を奪うものだ。不当な勧告を許さないため がんばろう」(国公労連・国交労組中国港湾空港支部・足立支部長)など、各世代・各職種を代表して、怒りの発言がつづきました 最後に、国公労連の千葉中 執の発声で、人事院に対してシュプレヒコールをぶつけ、短時間の行動でしたが、今後のたたかいにむけた決意を固め合う場となりました。
以 上