No. 840
   2012年8月2日
人事院前での怒りの座り込み行動

= 退職手当削減許すな、賃金改善求 め、猛暑のなか160人が参加 =

 公務労組連絡会は8月1日、12年度人事院勧告をひか え、退職手当の大幅削減や高齢者の給与抑制に反対し、給与回復勧告をもとめ、人事院前要求行動にとりくみました。昼休み要求行動に引き続き座り込み行動も 展開し、中央・民間単産や地方組織から160人が参加しました。また、人勧に向けてとりくんできた賃金労働条件改善署名166,150筆分を提出しまし た。

民間労 組からも次々と激励に駆けつける

 8月にはいり夏真っ盛りで、気温 上昇がピークとなる12時すぎから人事院前要求行動を開始しました。九後健治事務局次長の司会進行のもと、野村幸裕議長は主催あいさつにたち「職場の怒り を結集させ、400万円もの退職手当削減阻止と職場の要求をかかげよう。消費税増税の露払いとする悪政の道具として使われることなく、整然と成功させ職場 に訴えよう」と呼びかけました。
人事院前座り込み行動  民間労組からは2人が連帯あいさつにかけつ、日本医労連の原英彦書記次長は「公務・公共サービスに も影響をあたえる民間もみずからの問題としてたたかう。国立病院にも賃下げを導入しようとしているが抗議している。公務員バッシングが続くなか不当な攻撃 を許さず、日本医労連もその一翼をになう」と強調しました。生協労連の桑田富夫委員長は、「賃下げ違憲訴訟はぜひ勝利してほしい。公務だけではなく労働組 合全体にかけられた攻撃である。経営者としての能力を疑う。無責任な嘘とごまかしの政府はいらない。地方経済を侵食してしまう。」と述べ参加者を激励しま した。
 続く3単組からの決意表明では、「職場では怒りがこみ上げている。提案を取り下げ生活改善できる賃金を」(東京自治労連・喜 入さん)、「学校現場ではみんなこれからの教育のために頑張っている。若者が仕事に誇りをもって働きつづけられるようしてほしい」(都教組・池田副委員 長)、「ボーナスが減って、買いたいものも買えず自己防衛するしかない。職場では防災情報を的確に伝えようと、日夜奮闘している責任の大きい50歳代の賃 金据え置きに断固阻止する」(国土交通労組・合羽(かっぱ)井(い)副委員長)と決意がのべられました。
 九後健治事務局次長が行動 提起し、例年どおりのスケジュールで人勧作業が進んでおり、来週あたり人勧と退職手当の山場になることが想定されることを告げ、引き続く座り込み行動への 参加を呼びかけました。最後に自治労連の武下涼さんが人事院に向けてシュプレヒコールをおこないました。

 賃金 労働条件の改善署名166,150筆を提出

 13時30分からの座 り込み行動に入る前に、黒田事務局長、米田事務局次長、国公労連高木中執、自治労連岡崎中執の4人は、勧告期にむけて取り組んできた「公務労働者の賃金・ 労働条件の改善をもとめる署名」166,150筆(内訳:自治労連58,023筆、全教55,448筆、国公労連48,919筆、特殊法人労連295筆、 事務局到着分3,465筆)を携えて人事院へ要請をおこないました。
 自治労連の岡崎中執は、青年層の初任給引き上げについて訴え、 「同年代の民間労働者と比較しても低賃金だ。出身の岡山県でも車を持っていないと生活できないし、一人暮らしもできない。青年も夢をもって人生設計をたて たい。一緒にたたかってこその人事院勧告」と青年の要求を述べました。
 一方、猛暑のなか真夏の座り込み行動では、激励のメッセージ の紹介や、座り込みひとこと人事院にもの申すリレートークがつづきました。
 1日目の座り込み行動の締めくくりとして、行動提起とま とめを黒田健司事務局長がおこない、本日の行動の成功を全体で確認しつつ、「消費税増税の前提として退職手当の削減や高齢者の給与抑制がある。総人件費削 減についても国民とともに不退転の決意でたたかおう」と呼びかけました。
 最後に全教の佐藤聡さんが人事院へ向けてシュプレヒコール をぶつけました。

以上