No. 835
    2012年7月4日
退職手当の大幅削減は許さない!

= 総務省前7・4緊急要求行動に全 国から320人 =

 野田内閣がねらう国家公務員退職手当の大幅削減に反対 し、全労連公務部会・公務労組連絡会は7月4日に総務省前での緊急要求行動にとりくみました。
 総務省前では昼休み要求行動に引き続 き、退職手当削減に反対する個人請願行動、座り込み行動に全国から320人が参加しました。

ベテラ ンも若年層もみんな怒っている

 12時15分から始まった総務省前 昼休み要求行動は、全労連公務部会の九後健治事務局次長の司会のもと、野村幸裕議長は主催者あいさつで、手当削減の不当性にふれ「有識者会議の結論ありき の報告に断固反対する。引き下げの目的は参議院における消費税増税の露払いであり公務労働者と国民を対立させることにある」と強調しました。
  連帯あいさつで全労連の小田川義和事務局長は、「賃金の後払いである退職手当で住宅ローンを返済し、老後の生活にするというかたちをとっている。問題は大 きい。使用者としての自覚がない総務省、増税のための公務員バッシングが独善的な政治状況をつくりだしている。野田政権退陣へと国民の声を広げよう」と激 励しました。
 黒田健司事務局長は、情勢報告で「組合との使用者としての説明責任を果たさないまま決着しようとしているのは、消費税 増税の地ならしをしようしているからだ。 国民に対する挑戦であり大義があるたたかいだ。職場地域から署名を広げ、怒りを政府にぶつけよう」とよびかけま した。
 続く3人からの決意表明では、「社保庁の不当解雇撤回闘争も2年半となる。仲間の人生を踏みにじった政府に憤り、公務員バッ シングの本質を訴える」(全厚生・杉浦書記長)、「同僚は数年で退職だが、子どもの学費や住宅ローンをかかえており、退職金が400万円削減されれば生活 がなりたたなくなる。退職後の不安をかかええいる。家族が安心して暮らせるよう反対する」(自治労連埼玉県本部・大澤辰雄特別執行委員)、「定時制高校で 働いている。若者世代の声を届けたい。ベテランだけの問題ではない。若い人は役立つ仕事をしたいと思ってがんばっている。その気持ちをふみにじるな」(埼 玉県高教組・長沢正貴書記次長)と発言がつづきました。
 最後に総務省にむけて国公労連の国枝中央執行委員がシュプレヒコールをぶつ けました。

座り込みでは北海道から九州まで全国の仲間が発言

  昼休みの行動終了後、参加者は退職手当削減に反対する請願書をもって総務省へ個人請願を行ないました。「私のひとこと欄」に要求を記入し、3人の係官に一 言をもって手渡しました。
 同時に座り込み行動を実施し、13時30からは米田雅幸事務局次長の司会で連帯あいさつやリレートークを おこないました。民間組合から2人が激励にかけつけ、建交労の藤好中央執行委員長は「400万円切り下げることは民間では大変な事態、政府でそのまま適用 させるのか不当性を許してはならない」、日本医労連の煙崎(たばさき)中央執行委員は「まじめに働いている公務員の退職金の削減をやるよりも、政府は、先 にやるべきことがあるのではないか」とあいさつしました。
 国公労連の各単組や自治労連・全教の北海道・九州・四国・中国ブロックか らの代表、郵産労、特殊法人労連の代表が次々とリレートークで発言しました。
 行動提起では、関口裕志事務次長が「署名用紙に足がは えたようにみんなが協力してくれるとの報告を受けている。まずは署名を集めること。自治体への要請や懇談で広げていくことを呼びかける」といっそうの奮闘 を訴えました。
 最後に宮垣忠代表委員の団結ガンバロウで要求行動を締めくくりました。

以上