No. 814
    2011年12月9日
公務員賃金下げ法案の審議さえも許さず!

= 6次の座り込み行動に約 1,200人が結集 =

 憲法違反の賃下げ法案の廃案と労働者派遣法「改正」法 案の廃案にむけて、公務部会は11月22日から12月8日まで、6次にわたり国会前の座り込み行動を続けてきました。
 座り込み行動 にはのべ1,180人が参加し、その間、317人の国会議員への要請にも取り組んできました。こうしたねばり強いたたかいが、第179回臨時国会では、法 案の趣旨説明さえ許しませんでした。
 この結果は、師走に入り寒風雨のなかでも最後まで手を緩めることなく、全国の仲間と一体で果敢 にたたかってきた成果です。そのことを確信にして、消費税増税の突破口ともなる公務員賃下げを断念させるたたかいの継続が求められています。

労働者派遣法も今国会での成立強行を阻止

 11 月22日から取り組んできた座り込み行動の6日目となる12月8日の昼休み行動では、宮垣代表委員が主催者あいさつをおこないました。塩川哲也衆議院議 員・田村智子参議院議員がかけつけ国会の情勢報告をおこないました。

 田村参議院議員から は、厚生労働委員会は散開していることが報告され、民主・自民・公明は労働者派遣法の骨抜き修正案の今国会での成立を断念したことが伝えられました。塩川 衆議院議員も、今国会では賃下げ法案は審議されないとの見通しがのべられ、「民間・公務労働者が力をあわせて攻撃を打ち破ろう」と訴えました。

  連帯あいさつでは東京地評の伊藤議長が、「公務員給与の引き下げも労働法制の改悪も許してはならない。この不十分な法案は、来年の通常国会で必ず廃案にし よう」とよびかけ、農民連の上山運動局次長は、「いてもたってもいられず、国会前に駆けつけた。ともにがんばろう」と激励の言葉をおくりました。

  公務部会の黒田事務局長は、座り込み行動のまとめをおこない、「のべ1,180人の参加者と317人の国会議員への要請で廃案を訴えてきた。12月1日か ら民自公の修正協議を続けてきたが決裂した。この裏には連合の幹部が、人勧を無視するよう求め、『人勧を完全実施すると次の選挙は応援しない』と圧力をか けたと報道されている。時には政権と一体となって、また、時には政権党を脅して賃下げ法案をごり押ししているのが連合だ。それで労働組合と言えるのか。私 たちが、座り込みで果敢にたたかいに臨んだことが今臨時国会の法案審議さえも許さなかった。全労連や共同するたたかう労働組合が、今の情勢を動かしている ことに確信を持とう。越年のたたかいになるが、私たちの声を国民に伝え訴えていくこと。消費税増税阻止とも結びつけて、国民的議論をまきおこしすため、道 理と大義をもったたかいを続けよう」と力強く呼びかけ行動を締めくくりました。

以 上