No.676
2008年7月17日
ヤマ場の行動に2千名を超える仲間が結集

= 公務労組連絡会が全労連などと「最賃・人勧」一体の中央行動 =

   公務労組連絡会は17日、全労連・国民春闘共闘と共同して、夏季闘争の第2次中央行動にとりくみました。
  30度を超える猛暑のなか、全国から駆けつけた2千人を超える参加者は、厚生労働省・人事院前の要求行動、日比谷野外音楽堂での決起集会などで奮闘しました。
  行動を通して、8月上旬とされる人事院勧告、最低賃金目安額答申にむけて、職場・地域からさらに運動を前進させる決意を固め合いました。

 

1分間の決意表明には怒りの声があふれる

 梅雨明けを思わせるような夏空がひろがるもと、庁舎が並んで建つ厚生労働省、人事院の前や、通りをへだてた日比谷公園側の歩道には、昼休み近くになってぞくぞくと参加者が集まってきました。
  厚生労働省前では、朝からハンガーストライキがとりくまれています。人事院前では、今年もバスで駆けつけた宮城県国公の「要求タペストリー」や、国公労連青年協がとりくんだ「要求短冊」が掲げられ、職場の仲間の声を思い思いの形で人事院に届けました。長野の仲間も、貸切バス1台で50人が上京しました。
  参加者が歩道を埋め尽くすなか、12時すぎから厚生労働省・人事院包囲行動がスタートしました。主催あいさつした全労連小田川事務局長は、「物価高で国民生活が危機的なとき、福田首相は夏休みをとっている。国民生活を改善するために政策の転換が必要。その点でも最低賃金引き上げは待ったなしの課題だ」と訴えました。
  公務労組連絡会の浅野賃金・労働条件専門委員長が、人事院勧告をめぐる情勢について人事院交渉を中心に報告し、民間準拠にとどまらず、物価・生計費を考慮した給与勧告の必要性を強く求めました。浅野委員長は、「人事院は、労働基本権制約の代償機関としての役割を果たせ。今日の行動をバネにしてさらに奮闘しよう」と呼びかけました。
  決意表明では、民間労組を代表して、全労連全国一般の大木委員長は、最低賃金が最低水準の青森の非正規労働者が、月9万円にもならない賃金で生活している例をあげ、「桝添厚労大臣は、国民の貧困をなくすため努力せよ。最低賃金を上げて労働者にまともな生活を確保しろ」と力強く訴えました。
  公務組合を代表して、宮城県国公の菊池副議長は、「早朝、バスで仙台を出発して上京してきた。一人一人の願いを書いた361枚の要求タペストリーを人事院に提出する。持ち家手当の廃止や本府省手当新設など、地方切り捨ては許さない」と決意表明しました。
  その後、要求リレートークへと移り、公務・民間の7人の代表が次々と宣伝カーの上に登壇しました。公務の職場代表は、「非常勤看護師は、正規に比べて3分の1の賃金、2分の1の一時金で、退職金はゼロだ。病院を廃止せず、正規と同じ賃金を出せ」(掛川市総合病院非常勤労組・落合委員長)、「教員は精神的にも肉体的にもエネルギーを使い果たしている。人事院は、教職員を激励するような給与勧告を出せ」(都教組・磯崎副委員長)、「郵政職場では非常勤は、時給800円から900円で働いている。とてもまともな生活はできない。均等待遇の実現を求める」(郵産労東京地本・瀬崎執行委員)、「県内のハンセン病棟に働く看護師が、患者に対して責任をもって看護できるような職場をつくれ」(中国ブロック国公・辻岡事務局長)など、1分間の決意表明には、短いながらも怒りがこもった発言がつづきました。
  決意表明をうけて、参加者は、全員に配られた「最低賃金引き上げ」などの要求を書いた特製の手ぬぐいを厚生労働省や人事院の方向にかざしながら、元気よくシュプレヒコールを繰り返しました。

物価上昇で生活は深刻、政治を揺り動かすたたかいを

 その後、公務労組連絡会の参加者は、総務省と財務省の二手に分かれて、要求行動をつづけました。
  総務省前であいさつした米浦副議長は、「物価上昇で生活改善の声は切実だ。政府・総務省は、使用者としての責任を自覚し、公務員賃金の改善へ積極的な役割を果たせ」と求めました。
  民間労組を代表して建交労の藤好副委員長が駆けつけ、「公務サービスが民間委託され、賃金切り下げが強行されている。きちんとした制度が必要だ。みなさんとともにたたかう」と連帯あいさつしました。
  柴田幹事が情勢報告し、6月に要求書を提出してから現在までの政府との交渉状況などを報告し、「大阪の橋下知事のように住民生活の切り捨てが強行されている。職場・地域から運動をひろげよう」と呼びかけました。
  その後、3人が決意表明し、「総務省の自治体への圧力が強まっている。地方分権と逆行するものだ。賃金切り下げなどの介入を許さないため、ハガキ行動にとりくんできた」(岡山市職労・澤田書記長)、「ガソリン値上げで、通勤手当改善の要求は切実だ。暮らしていける賃金を求める」(全労働福岡支部・四郎丸さん)、「民営化後、非常勤職員のボーナスは、2万円から3万円だ。勧告など世界の労働者が立ち上がっているなか、日本でも政治を揺り動かすたたかいをしよう」(郵産労東京地本・吉澤書記長)などの発言がつづきました。
  全教・佐藤書記のリードで総務省にむけてシュプレヒコールをぶつけました。

国民に犠牲を押し付ける「骨太の方針2008」反対!

 財務省前の行動で主催者あいさつした福田副議長は、「構造改革路線が破綻しはじめ、取り繕えなくなってきている今が反転攻勢のチャンスだ。国民本位の財政転換へとたたかいの先頭にたち、確信をもって壮大なたたかいを発展させよう」とのべました。
  民間単産からJMIUの西中執が駆けつけ、「値上げが続き、国民は大変な思いで生活している。ブラジル人の多い愛知や静岡では派遣や正社員も含めて解雇されている。財界は、国民の福祉、国民の未来を示すべきだ。民間も公務も連帯してたたかいをすすめよう」と決意をのべました。
  蟹沢事務局次長は、「構造改革路線を引き継ぎ100兆円の債務、ワーキングプアを多数生みだし、格差が拡大し財政がいっそう悪化している。消費税増税さえもねらう『骨太の方針2008』に反対し、財界いいなりの国づくりをストップさせよう」と情勢報告しました。
  続いて3人が宣伝カーに上り、「850億円の血税をそそいで道新幹線計画が持ち上がっている。公務員バッシング、消費税の増税をねらっているが、日本の未来を明るくしていくために奮闘する」(北海道高教組・野村執行委員)、「政府の規制改革会議は、公的保険をせばめて混合医療をすすめようとしている。国民が保険証1枚持っていればどこでも見てもらえる制度を維持・発展させよう」(特法連・南副議長)、「定員削減に反対しまともな職場づくりが必要だ。独立行政法人の運営費交付金も削減され、団体署名にとりくんでいる。その先頭にたってがんばる」(国公中部ブロック・福田議長)と決意表明しました。
  最後に、自治労連・高田中執のリードで財務省へシュプレヒコールをおこないました。

官民5単産のパフォーマンスで夏のたたかいを交流
〜 日比谷野外音楽堂の総決起集会で決意固め合う 〜

 各省要求行動の参加者は、ふたたび日比谷公園で合流し、午後2時からは、日比谷野外音楽堂で「なくせ貧困!最賃大幅引き上げ、公務員賃金・労働条件改善、公務・公共サービス拡充7・17中央総決起集会」を開催しました。ギラギラと照りつける日ざしのなか、官・民さまざまな組合旗が林立し、夏季闘争勝利へ決意を固める集会となりました。
  主催者あいさつした坂内全労連議長は、「格差と貧困が拡大し、地球環境そして人の心までが破壊されている。蟹工船が青年たちの共感を呼ぶなど新たな時代が始まろうとしている。要求と運動が政治を動かす情勢に確信を持ち、生活危機突破、最低生活保障の拡充めざしともにたたかおう」と呼びかけました。
  公務労組連絡会の黒田事務局長が夏季闘争をめぐって情勢報告し、「燃料代の高騰などが生活と営業を直撃しているなか、政府に対して生活防衛の緊急対策を要求する。労働者には、生活改善をはかる賃上げが何よりも必要だ。最低賃金引き上げと公務員賃金改善のたたかいを一体に、今日の行動を新たな出発点に、職場・地域からたたかい抜こう」と訴えました。
  続いて、官民5単産からの決意表明・パフォーマンスに移りました。最初に全教が、「指導力不足教員」「人事評価制度」に関する申し立てに応えて4月に来日した調査団について「ILOユネスコ調査団がやってきた」と題する寸劇を披露しました。本部役職員による舞台は、連日の稽古の成果がいかんなく発揮され、会場からは盛んな拍手が送られました。
  大阪自治労連の仲間は、「強きを助け、弱きをくじく大阪維新プログラム」を痛烈に批判し、「大阪残酷物語」と題するそのパフォーマンスでは、目立ちたいがために映画まで撮る橋下知事という設定で、うわべの「人気」だけを背景に強引に「改革」をすすめる知事を、庶民の力で見事やっつけました。
  国公労連は、ブロックや県国公の代表が次々に訴える「全国からの叫び」です。「燃料費高騰のもと生活守る賃上げを」(北海道)「霞が関の長時間労働をやめさせよう」(東京)「地方で国の責任を放棄するな。いらないのは米軍基地だ」(沖縄)など、現場の要求とたたかう決意が次々に語られました。
  公務に負けるなと民間組合もパフォーマンスを披露、全労連・全国一般は、舞台に各単組の組合旗が並ぶ中で、林書記次長が公務の委託職場の現状を告発しました。また、生協労組は、全国から参加したパート労働者が、お国言葉も使って最賃引き上げへ向けた決意を表明しました。
  最後に、閉会のあいさつに立った公務労組連絡会の大黒議長は、「暑い夏のたたかいを、最賃・人勧ともに前進できるよう力を合わせてたたかおう」とのべ、全体で団結ガンバローを三唱して、銀座パレードに出発しました。

賃金改善署名12万筆(累計171,801筆)を人事院に提出

 人事院・厚労省前要求行動の後、賃金改善署名12万2750筆を人事院に提出しました。提出行動には、国公労連・自治労連・全教の3単産から代表6名が参加し、人事院は職員福祉局の小林主任職員団体調査官が対応しました。
  署名提出にあたって、参加者から「時間短縮は待ったなしだ。職場からの期待がとても大きい」「臨時教員の中には昼は先生、放課後はコンビニでアルバイトなどダブルワークの人が増えている。なんとしても非常勤職員の改善を」「地方でも多くが生活の苦しさを訴えている。生活改善につながる勧告を」など次々に訴えました。
  小林主任職員団体調査官は、「署名とともに、みなさんの訴えを各担当にもしっかり伝えたい」と応えました。

以 上