No.408
2003年7月23日
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しっかり学習して賃下げ攻撃はねかえせ!
=大阪公務共闘と大阪労連が共同で「最賃・人勧学習決起集会」ひらく=
 大阪公務共闘は16日、大阪市内・エル大阪において「最賃・人勧学習決起集会」を開催しました。
 大阪労連と共催で開いた集会には、公務・民間あわせて約100名の労働者が集まり、最賃と人勧に関して学習を深めるとともに、「マイナス勧告」阻止にむけてたたかう決意を固めあいました。
最低賃金・人事院勧告は賃下げに悪用されている
 学習決起集会は、大阪公務共闘の久保事務局次長の司会進行で始まり、最賃課題では服部大阪労連副議長が報告し、歴史的経過や異常に低く抑えられている最賃の実態を告発しながら、最賃闘争の重要性と新たに展開されている「リビングウエッジ」運動について熱く語りました。
 また、人事院勧告の課題では、大阪国公の前野委員長が、「わたしの賃金をすべてさらけ出します」と話しながら、賃金の中身や公務員賃金がどのように決定するのかなどについてわかりやすく説明しました。前野委員長は、こうした決定システムが賃下げに悪用されていることを訴え、公務・民間を問わず、いっしょにたたかおうと訴えました。
 これらの報告のあと、参加した団体からたたかう決意が表明されました。
 全国一般の仲間からは、労働者が分断されているなか、社会保障とも連動したナショナルミニマム運動を大きく展開する必要性がのべられ、本の販売を行いながら、運動に結集する決意が語られました。
 福祉保育労の仲間からは、厚生労働省が定める基準がいかに不当であるかを訴え、基準改定のたたかいへの支援とともに、民営化に反対する運動についても奮闘する決意が語られました。とりわけ、民営化反対のたたかいは、労働条件の改悪反対と密接にかかわっていることが、民営化された保育所の保育士募集の賃金が最低賃金と同額であったという事実から明らかにされています。
阪神タイガースの勢いに乗って夏季闘争に勝利するでぇ!
 さらに、「なにわのリビングウエッジ」をすすめる「公契約の実現をめざす懇談会」の横山事務局長が、請負労働者の賃金低下の実態を示しつつ、労働者の労働条件を低下させないためにも、労働組合の枠を超えた運動を行おうと呼びかけました。
 最後に決意表明した国公近畿ブロックの秋山事務局長は、「今年しか歌えませんけども」と前置きしつつ、最賃・人勧問題とテーマにした替え歌「六甲おろし」を高らかに歌いあげ、決意表明をしました。
 会場には意外と阪神ファンが少なかったのか、はたまた秋山事務局長のテンションについていけなかったのか、残念ながら大合唱とはなりませんでしたが、今年の阪神の勢いで夏季闘争に勝利しようという熱い決意が参加者全員に伝わりました。
 集会のまとめとして行動提起を行った大阪公務共闘の森井事務局長は、人事院勧告にむけたたたかいがヤマ場を迎えつつあることから、職場から「賃金改善署名」の集約を急ぎ、目標達成をめざすこと、予定している集会・デモ行進には最大限参加することなどを提起しながら、夏から秋にむけて、公務・民間がいっそう団結してたたかおう訴えました。
 最後に閉会あいさつに立った大阪公務共闘の山本副議長は、公務・民間を問わない運動の重要性を訴え、参加者全員が気持ちをひとつにして団結ガンバローをして、決起集会を締めくくりました。
以 上

集会に駆けつけた多くの参加者

熱のこもった服部大阪労連副議長の講演