No.353
2002年10月16日
公務労組連絡会FAXニュース
◆トップページへ ◆私たちの運動ページへ

「200万署名」の目標達成へ全力で奮闘するぞ!
= 秋年闘争の第2次中央行動に1200名 =
 公務労組連絡会は16日、秋季年末闘争における第2次中央行動にとりくみました。
 行動では、自治労連単独の昼休みの総務省前要求行動などとともに、公務労組連絡会規模での「中央総決起集会」や銀座通りデモなどを展開、賃下げや退職手当削減をねらう政府に対する仲間たちの怒りを示すとともに、民主的公務員制度の確立をめざした「200万署名」をやりきる決意を固め合いました。
 中央行動には、全国の職場から1200名が参加し、奮闘しました。
公務労働者のたたかいが賃下げ競争に歯止めをかける
 さわやかに晴れ渡った秋空の下、日なたに立っていると汗ばむほどの陽気のなかで、日比谷公園野外音楽堂では、午後2時すぎから「中央総決起集会」がスタートしました。
 会場には、大阪や愛知、四国、九州など各地の色とりどりの組合旗がはためいています。そのなかをさっそうと舞台に登場した司会の先水幹事(国公労連)は、身体のあちこちに「200万署名」の署名用紙を貼りつけ、「私は、200万署名に(を?)身体を(に?)はってます。みなさん、200万達成までがんばりましょう」とパフォーマンス。まず、この集会が、政府の「公務員制度改革」のネライを打ち砕くため、署名運動の成功にむけた決意を固め合う場であることを、身体で表現しました。
 開会にあたって主催者あいさつした駒場議長(自治労連委員長)は、「政府の『公務員制度改革』は、公務労働者の仕事の内容に直接かかわる問題だ。大阪でとりくんだ仕事に関するアンケートでは、7割が『働きがいを感じる』と答えている。民主的な公務員制度を確立し、働きがいのある職場をつくろう。国公法・地公法の『改正』にむけて重要段階をむかえている。情勢は、私たち公務労働者が全力をあげて奮闘することを求めている。そうしたなかで、民間の組合でも、『200万署名』のとりくみが着々とすすんでいる。今日の集会を契機に、200万筆の目標達成にむけて決意を固め合おう」と参加者によびかけました。
 浜島事務局長の行動提起では、集会の目的を明らかにしながら、「人事院勧告準拠」による賃下げ回答に反対して、ストライキで決起している日本医労連の全日赤のたたかいが紹介され、「こうした『賃下げの悪循環』をもたらしている根本には、勧告制度があり、公務員の労働基本権制約がある。賃下げ競争にハドメをかけるかどうかは公務労働者の奮闘にかかっている。そのことから、『200万署名』を集めて、政府を押しこんでいく必要がある。政府・行革推進事務局は、今日にも、労働基本権制約に代わる『相応の措置』の内容を労働組合に示そうとしている。おたがいの力を出し合い、署名をやりあげよう」と、11月末にむけた署名運動の推進を繰り返し訴えました。
地域の署名・宣伝行動が未組織労働者を激励
 各地方・単産代表の決意表明では、山口公務共闘の河済議長は、「『賃下げ勧告』阻止の課題で、山口県労連と共同して30万枚のビラを作成した。県庁前で街頭宣伝したら、がんばろうと握手をしてくれた人もいるほど注目が集まっている。地元の宇部興産のリストラ計画などで民間労働者が希望をなくすような状況もあるなかで、私たちの宣伝行動が、未組織労働者をふくめて仲間たちを激励している。山口からも全力をあげてたたかう」とのべました。
 また、大阪公務共闘を代表して先山大阪自治労連書記長は「大阪労連から、『マイナス人勧』をはねかえすには何をすればいいかと呼びかけがあり、共同で人事委員会への申し入れにとりくんだ。閣議決定などに負けず大阪で奮闘する。昨日は、土砂降りの雨のなかで宣伝行動してきた。調整手当のたたかいでは、実施を1年間先送りにさせた経験がある。組合員が主人公となり、来春闘につながるたたかいを展開したい。腹くくってがんばる」と力強く決意をのべました。
思い切って外に出て共同の広がりを実感しよう
 また、各単産からは、東京自治労連の白神副委員長が、「石原都政のもとで、能力・業績主義にもとづく人事制度など、『公務員制度改革』を先取りする攻撃がすすんでいる。職場の全面的な民営化もねらわれ、そうした『改革』に従順な職員をつくることを目的とした人事制度で、少数精鋭の職場に変えようとしている」など職場実態を報告し、民主的な公務員制度の確立へ奮闘する決意をのべました。
 また、国公労連本部の山谷中央執行委員は、国公労連が開いた「チューター養成学習会」の模様も紹介しながら、「行革推進事務局の職員は、いかにも公務員のためになることをやっているといったふてぶてしい態度をとっている。『ふざけるな!』と怒鳴りつけたいところだが、その代わりに、200万筆の署名を彼らの目の前に積み上げて、『これが国民の声だ!』と言ってやりたい。まだ集約数は不十分だが、国公労連は先頭に立って奮闘する」と決意表明しました。
 全教青年部の広瀬さんのシュプレヒコールにつづき、松本幹事(自治労連)の提案による「集会決議」を全体で採択し、最後に、松村副委員長(全教委員長)が閉会あいさつし、「民間といっしょになったたたかいが多く紹介された。胸をはって各地で署名・宣伝行動が展開されている。小泉『構造改革』が底なしの不況をまねくことに理解もひろがっている。今までと同じようなたたかいでは、『公務員制度改革』の攻撃ははねかえせない。身体を張って、腹をくくって奮闘しよう。『200万署名』を持って思い切って外に出て、共同のひろがりを実感しよう」と、署名運動の前進をあらためてよびかけ、団結ガンバロウで集会の幕を閉じました。
 その後、参加者は、銀座の目抜き通りを東京駅までデモ行進し、シュプレヒコールを繰り返しながら、繁華街を歩く大勢の人たちに、「賃下げの悪循環」阻止、「天下り」禁止や労働基本権回復など民主的な公務員制度の実現を力いっぱい呼びかけました。
以 上