No.336
2002年8月6日
公務労組連絡会FAXニュース
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うだる暑さはねのけ怒りの座り込みがスタート
= 賃下げ勧告やめろ!と人事院前に250人が結集 =

 なんとしても賃下げ勧告を阻止しようと、公務労組連絡会は6日から勧告日まで連日の人事院前座り込み行動に入りました。
 行動のスタートとなった6日は、東京ではこの夏の最高気温が記録されるなか、10時から座り込み行動に突入。参加者は、うだる暑さを賃下げに対する怒りに変えて、人事院に対して、「マイナス勧告やめろ!賃下げの4月遡及は許せるものか!」と最後の最後まで断固たたかう決意を示しました。
 国公労連を中心に計画された座り込み行動には、国公労連200名をはじめ公務労組連絡会全体でのべ250名が参加、猛暑のなかを力強く奮闘しました。
年金にも連動するマイナス勧告は公務員だけの話ではない
 すでに朝からセミがうるさく鳴く日比谷公園。そのむかいにある人事院前の歩道には、折り畳みイスが整然と並べられ、10時ちょうどから「突入集会」がはじまりました。
 主催者を代表してあいさつした国公労連の堀口委員長は、「公務員の賃下げは、国民いじめの小泉構造改革を推進するための世論づくりだ。私たちの賃金を悪政をすすめる道具にしている。そのことをハラにすえて人事院・政府に怒りをぶつけよう」と連日の奮闘を訴えました。
 また、激励にかけつけたJMIUの生熊委員長からは、「みなさんのたたかいは、国民的に大義のあるたたかいだ。今年の人事院勧告は、確実に来年の民間の賃上げにはね返る。負の連鎖をたちきることこそ大切だ。官民の労働者に共通する利益を守るたたかいに連帯を強めたい」と民間組合を代表して力強い連帯の言葉がのべられました。
 国公労連・小田川書記長の情勢報告では、これまでのたたかいの経過などが簡潔にのべられ、賃下げの悪循環許すな、賃上げで不況打開をという要求と運動が、「民間労働者をはじめ多くの国民の間に共感と共同をひろげつつあることに確信を持とう」と強調しました。
 単産代表の決意表明では、「賃下げ勧告は年金にも影響し、公務員だけの話ではない。まともな交渉もできないのに賃下げとはなにごとか。座り込みで、われれの怒りがホンモノであることを示そう」(自治労連・三宅書記長)、「定員削減のなかで職場で日夜奮闘している職員を、人事院はどう見ているのか。職場から大きな怒りがまきおこっている」(全法務・浅野副委員長)、「賃下げは職員の生活だけでなく、民主的な行政を遂行する公務員の士気にも影響する問題だ」(全通信本省支部・福田書記長)などの発言がつづきました。最後に、人事院にむけて力強くこぶしを振り上げ、怒りのシュプレヒコールをぶつけ、「突入集会」を終えました。
昼休みの要求行動で怒りの発言がつぎつぎと
 12時すぎからはじまった昼休みの要求行動では、公務労組連絡会の駒場議長が主催者あいさつし、「賃下げ勧告は、自治体などすべての公務労働者の賃下げに拍車をかけ、消費不況をいっそう悪化させる。公務労働者の権利がうばわれたなかでの一方的な賃下げは断じて許せない」と、最後までたたかいぬく決意が示されました。
 連帯のあいさつでは、国民春闘共闘を代表して、國分全労連事務局次長が、「新たな収奪につながる労働者全体への攻撃は許せない。公務職場の非常勤職員は時給660円で高卒初任給を大きく下回っている。人事院はそれに目をつぶっている。賃下げ勧告は明らかに違法だ。民間の仲間はみなさんといっしょにがんばる」と決意をのべました。
 公務労組連絡会浜島事務局長の闘争報告のあと、3人の代表が決意表明しました。「マイナス勧告はデフレ不況をいっそう出口のみえないものにする。自治体職員は7%もの賃金カットもある。賃下げ勧告の作業はただちに中止しろ」(自治労連・今西書記次長)、「研究学園都市があるつくば市では、公務員が地域経済を支えている。最近も、大型スーパーがつぶれたが、このさき公務員が賃下げされたら地域はどうなるのか」(全建労筑波地本地理支部・菅委員長)、「人事院は、民間のリストラ・賃下げを無批判に肯定し、公務職場に持ち込むな。公務員賃金を、新たな賃下げを生みだす手段にさせてはならない」(全労働・新宮委員長)などと、職場や地域の実態を反映した怒りの発言が次々と出されました。
 昼休み要求行動は、公務労組連絡会田中副議長の団結ガンバロウで区切りをつけ、ひきつづき、参加者は、午後からの座り込み行動に入りました。
「賃金改善署名」を手に人事院前にかけつけよう!
 座り込みをつづけている間、人事院前では、参加者による「リレートーク」がくりひろげられ、遠くは青森や大阪、兵庫などからかけつけた仲間が、人事院や政府に対する生の怒りの声をぶつけました。また、座り込みと連動して、人事院への署名提出・要請行動がとりくまれ、この日、約1万4千人分の「賃金改善署名」を追加提出しました。
 うだる暑さは一日じゅうつづきましたが、「甲子園名物」ならぬ「人事院名物」のカチ割り氷や、人事院職員組合からのペットボトルの差し入れにも助けられ、病人もでることなく、最後まで元気に1日目の座り込み行動を終わりました。
 座り込みは、勧告日まで連日とりくまれます。職場に残っている賃金改善署名を集めきり、一人でも多くの参加をよびかけます。
以 上