No.326
2002年6月11日
公務労組連絡会FAXニュース
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人事院勧告にむけたたたかいがスタート
= 公務労組連絡会が夏季重点要求を提出 =
 公務労組連絡会は11日、人事院・総務省に対して、「2002年夏季重点要求書」を提出しました。
 大企業の「ベアゼロ」や定期昇給のカットなど、民間賃金をめぐる状況にくわえ、政府部内における「公務員賃金削減」の議論など、今年の夏季闘争は、例年にないきびしい情勢のなかでたたかわれます。
 こうしたもとで、公務労組連絡会は、「賃金改善署名」など職場・地域のとりくみを背景に、2次の中央行動などを配置して切実な要求実現をせまります。
 賃下げ・マイナス勧告を断じて許さず、750万労働者をはじめ国民生活に影響する公務員賃金の改善をめざして、夏季闘争への結集をよびかけます。
使用者・政府としての誠意ある交渉対応を求める
 午後1時30分からの総務省への要求提出には、公務労組連絡会から浜島事務局長と黒田・高坂両事務局次長が参加、総務省は人事・恩給局総務課の山石課長補佐が対応しました。
 浜島事務局長は、要求書を手渡したうえで、「これらの夏季要求は、春闘要求をさらに絞り込こんだ公務労働者としてのぎりぎりの要求だ。まさに重点要求であり、どれ一つとしておろそかにできるものはない」と総務省に要求の実現をもとめました。
 また、最近の政府の公務員賃金の削減の動きにふれ、「賃金引き下げがさかんにマスコミ報道されているが、勧告も出ていないのにそうした動きは許しがたい。仮に政府によって一方的に賃金削減を強行すれば、労働基本権をふみにじるものであり重大だ。使用者である総務省として、また、人事行政機関として責任ある対応をはかるべきだ」と強調しました。
 これに対して山石補佐は、「要求書については、個別に検討をすすめ、機会をみて公務労組連絡会に回答する。公務員賃金をめぐるマスコミ報道などは承知している。しかし、総務省としては、国政全般をふまえ、人事院勧告を尊重していく姿勢には変わりない。また、政府部内にはさまざまな意見があり、出されている発言は、現時点では、一閣僚としての私的意見と受けとめる。もし『勧告尊重』という政府方針をくつがえすようなものならば、総務省としても必要な意見はのべる」と回答しました。
 浜島事務局長は最後に、「賃金をふくめ公務員の労働条件の扱いが重要な時期を迎えていると認識している。したがって、使用者として労働組合との誠実な交渉を求める。とくに、これまで繰り返し求めてきた交渉レベルの引き上げについても、あらためて申し入れる」と強く求めました。
 その後、午後2時からは、人事院に対して夏季重点要求を提出しました。人事院は、総務局の青木主任職員団体調査官が対応しました。
 浜島事務局長は、「どれも切実な要求であり、関係部局で十分に検討し、納得できる回答を求める」としたうえで、「とりわけ、今年は、勧告をめぐってきびしい状況にあり、そうしたときこそ、人事院としての判断は重要だ。政府にさまざまな動きはあるが、公務員賃金に責任をもつ人事院の役割は大きい。労働基本権制約の『代償措置』としての人事院勧告の性格からも、労働組合の要求を十分にふまえて尽力せよ」と、総務省と同様に交渉レベルの引き上げをふくめた誠意ある対応を求めました。
2次の中央行動を展開して要求実現へ
 要求書提出でのやりとりからも明らかなように、竹中経済財政担当大臣が公務員賃金削減を無責任に発言し、また、マスコミも、「公務員賃金の引き下げは当然だ」(「日経」社説、6/4付)などと、この動きに同調する記事もみられます。
 しかし、私たちが繰り返し主張してきたように、公務員賃金は750万労働者に影響するばかりか、社会的基準としての性格を持っています。消費不況を打開するためには、労働者の大幅賃上げこそ求められているときに、公務員賃金を引き下げるならば、それが民間賃金に悪影響をもたらす「賃下げの悪循環」をいっそう加速させることは明らかです。
 同時に、政府による人事院勧告制度を無視した賃金引き下げの議論は、公務員労働者の労働基本権を根本からふみにじる行為でしかありません。今日の要求書提出でも、そのことを重点的に主張し、使用者たる政府、「代償措置」としての人事院に対して、責任ある対応を強く求めました。
 公務労組連絡会は、要求書提出をふまえて、政府や人事院と交渉を積み上げ、要求実現をめざします。そのスタートとして、6月12日からを「第1波全国統一行動旬間」に設定し、職場集会などの開催により情勢や今後のたたかい方についての意思統一を提起しています。また、7月3日に第1次、31日には第2次の中央行動を展開し、全国の仲間の力を集中して要求実現を迫ります。
 職場や地域からのたたかいで攻撃を跳ね返し、公務労働者の生活改善を勝ち取るため、いっそうの奮闘が求められています。
以 上